ひとりぼっちのミブリム4 ページ4
NO視点
アメリは船の廊下で歩いていた
その理由は
フー「(オイラを使うってどういう事だ?)」
アメ「フーパはテレパシーが使えるからね
ミブリムの気持ちも私達に聞けるかもって」
フー「(えぇー、おやつもなしなのー…)」
そう言ったフーパはリングを取り出し手を入れた
中からドーナツを出し、食べ始めた
フー「(やるんだったら…ｱﾑｯ……
ドーナツの1つや2つ位…ｱﾑｯ……くれてよね!)」
アメ「……フーパそれ何処から出したの?」
フー「(えっ、冷蔵庫……)」
フーパのその答えにアメリの手は強く握り
プルプルと体を小刻みに震わせていた
アメ「なに作り置きに手ぇ出してるの!
今日分のおやつは無しだからね!」
フー「(そ、そんなー許してー!)」
アメ「今日分のおやつは私が食うから」
キッチンへ向かって行くアメリに後ろから
引っ張り行かせないようにするフーパがいた
然しその力は虚しくズカズカと
アメリはキッチンへと歩いて行った
アメ「あれ、ミブリム?」
視線の先にいたミブリムは
急いでいるかの様に走って行った
フー「(ミブリムって誰だ?)」
アメ「フーパは出してないから知らないよね
道中で雨降って山小屋に入ったらそこにいたの
今はリコと一緒にいると思うけど……」
ミブリムの走っていた後には誰にも追っていなかった
追っていたとしたら隅から出てきたホコリだろう
アメ「いない……ってことは」
フー「(逃したって事だな!)」
アメ「嘘でしょ!?早く行かないと!」
ミブリムの後に急ぎ足で走り出すアメリと
余裕な表情で浮いているフーパがいた
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作者名：魚介ユッケ | 作成日時：2023年9月11日 7時
