その者、女性が嫌いな様で ページ29
セイジョウシャside
何かの小言が聞こえたから後ろを振り返ったらそこには
金髪に青目の少年がいた
セイ「お気に入りなんですか?」
??「はぁ?」
ウチがここのお気に入りだったのかと聞くと
相手は呆れなのか疑問なのか分からない「はぁ」だった
セイ「違うんですか?じゃあ一体何ですか?」
??「……お前には関係無い」
少し睨む青色の瞳にウチは物ともしない
ビクついて逃げるだろうと思っていたけど
セイ「人といるのが嫌なんですか?」
??「何で分かるんや」
セイ「……目を見ればよく分かります。
睨みつけていたから
多分、特に女性といるのが嫌なんでしょ」
??「当たりやな。所で、お前……俺が誰か分かるか?」
記憶を蘇らせ脳を回していたが
何せ招待状が届いてもNOと答えたウチだ
この様な容姿の人は見たことが全く無い
セイ「いえ全然。誰ですか、あなた?」
??「しんないで話したんか。
まぁ自己紹介するわ、俺はコネシマ」
セイ「セイジョウシャ・キュウメイって言うよ。
よろしくね、コネシマ」
コネ「よろしく……って苗字持ちって伯爵家か?」
セイ「ザッツライト!まぁ、家柄関係無く
敬語なしで話そうぜ!」
コネ「急に変わったな……まぁ、ええわ。
パーティー終わるまで話すか」
そこから、ウチはコネシマと話し続けた
それぞれの屋敷に起こった事
笑える話など雑談を話し続けた
コネ「なぁ」
セイ「ん?何、コネシマ?」
コネ「……!お、俺みたいな奴に構ってないで
踊っといたらええやろ」
ほらっとコネシマはダンスホールへと指を指した
きらびやかに踊っているペア達は微笑んでいる者も
いれば真剣な表情で踊っていた者もいた
セイ「ううん、ウチは踊るの苦手なの。
屋敷とかでレッスンしてもらってるけど
講師に呆れられるんだよね」
あははっと私が乾いた笑みを出しコネシマを見た
コネシマはふぅんと一旦庭を見て、そのまま私の方へ見て
コネ「……じゃあ、俺とレッスンするか?」
セイ「ん?」
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作者名：魚介ユッケ | 作成日時：2022年11月20日 12時
