人外はブラック本丸を乗っ取るようだぬ← (ページ9)

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でも一つだけ違うことがあった。

こんのすけの周りに白い虎が5匹寄り添っていた。

白い5匹の虎は俺を見るなり威嚇をしてきた。

仕送りを部屋の隅に置くと俺は虎に近づいた。

ユ『おいでおいで！』

虎『ｶﾞﾙﾙﾙ』

俺は1匹虎を捕まえると抱きしめた。

虎は俺が人間じゃないと気づいたのだろう。

唸るのをやめたあとゴロコロと喉を鳴らし始めた。

残りの虎も俺に飛びついてきた。

ユ『アハハハハwwくすぐったいwwふヒヒヒwwwんんんww』

虎『ｺﾞﾛｺﾞﾛ(*ΦωΦ*)』

俺は虎がひっついたまま、仕送りから包帯と薬を出した。←

ユ『こんのすけ、少し体を起こすよ？』

こんのすけの体を起こし、傷がひどいところにミィナー特製の薬を塗る。

そして、リコさんが作った包帯をまく。

適切な処理をしたあと、こんのすけの息が整ってきた。

ユ『加州とまんばの手当もしなきゃ、手入れってどうやってやるんやろ……人間と一緒でいっか(良くない)』

山姥切りと加州にはパッと見特にひどい傷はなく、擦り傷が多いように見えた。

だが違った、山姥切の足の骨は2本とも折れていた。

多分、水仙が逃げられ無いように折ったのだろう。

ｷﾒﾗ
また、”鬼”になる。

俺の瞳から黒い涙が流れる

その一滴が山姥切りの足に垂れた。

山姥切りの足に涙は吸い込まれていき、山姥切りの足の傷は見る見るうちに癒えていった。

骨も………繋がったかな……

足に触れてみるとしっかりと骨が塞がっていた。

ヒトにもどり、

2振りの軽い傷に薬を塗り、ガーゼを貼った。

すぐ外の中庭を見てみると小さい井戸があった。

井戸の中は透き通った水が通っていた。

井戸から水を引き、桶に入れ、タオルを水につけた。

山姥切と加州の体についた体液などを丁寧に拭き取った。