33話 ページ48
水仙を捕らえている役人を呼び止めた。
縄で腕を縛られている水仙の前に立つと思いっきり(キメラの力)で殴った。
水仙の口から奥歯か前歯か分からない歯が出る。
ユ「これは築き上げた本丸を崩された初代審神者の分」
もう一回殴る。
ユ「これは愛をこめた刀を折られ、自らを殺された先代審神者の分」
元々歪んでいる顔がさらに歪む。
ユ「………刀剣男士の分は………政府でゆっくり裁きを受けろ」
立てなくなった水仙を見下げる
役人は俺がきっくんの知り合いだったからかそれとも殴られてもしょうがないとでも思ったのか止めなかった。
地下室を出、昼になった空を見る。
役人「刀剣男士と水仙の主従契約は断ち切れました。」
ユ「ふーん、で?」
役人「………働きや刀剣男士との契約…貴方が審神者になります。ですが………貴方は霊力をお持ちではないですよね?」
ユ「持ってないねぇ、あとマトモに見習いもやってねぇし」
役人「ですが手入れは出来ます……」
ユ「顕現はどう変わらんないけどね」
こん「主様ぁぁぁぁぁ!!!!」
こんのすけが俺に突っ込んでくる。
ユ「こんのすけちゃん!政府への連絡ありがとね!」
こん「ご無事で何よりですぅぅぅ!!」
役人「…………こんのすけとの契約………では、鬼眼様。」
ユ「何や」
役人「1週間、この本丸から別の本丸へ見習いとして通っていただきます。」
ユ「おぉーいいぜ」
役人「正式に審神者になるのは1週間後でよろしいですか?」
ユ「マー、別にいいよ。じゃあ、今この本丸は俺のものなんだね?」
役人「はい、そう言う事になります。業者が来るまで政府の方で過ごしますか?」
ユ「ここにいるよ」
役人「そうですか。では、詳しい連絡は後ほどここは貴方のものです。」
役人はそう言うと俺の本丸を後にした。
加州「主ぃぃぃぃいいいい!!!!!!」
兼定「うぉぉい!!」
俺の刀達が走ってこちらに来る。
え、ちょwwwまw青江めっちゃ速ぇww
薬研「大将ッ!!ケガァねぇかッ!!」
薬研が俺のボディーチェックをする。
ユ「無いよ(治ったし)」
宗三「………全部…終わったんですか………」
宗三が空を見て呟く
ユ「うん。全部終わったよ」
俺も見た空は青く雲がなかった。
完
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作者名:メンティスの勇者 | 作成日時:2017年11月17日 19時