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続き ページ23

あぁ、わかるよ、肉が溶けてる

でもね?結界を張った水仙くん?

俺ちゃんは人間じゃないんだよ

ユ『あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ッッ!!』

肉や着物が焼ける匂いが鼻につく

あと少しあと少し

よし、届いた。

ユ『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁあッッッ!!!!いってぇぇぇえ!!』

なんとか結界を抜け出せた。

まだ、少々体は再生されていないが気にすることなく結界内にある札を切り裂く

結界を張っていた札が全て切り裂かれると結界は無くなった。

ボロボロになった着物を引きずるような形で部屋の奥に進む。

徐々にうめき声が聞こえてくる。

部屋の奥で俺が見たのは
拘束され、

傷だらけ、

血だらけ
で札をはられている宗三左文字とその隣で砕けている刀だった。

宗三はもう完全に闇堕ちしていた。

俺は拘束を外した。

そして、そのまま札も剥がした。

宗三が俺の胸めがけて刀を刺そうとしているのがわかる。

だが俺はそのまま完全な鬼になった。

そして、そのまま宗三を抱きしめた。


ユ『ごめんなさい。早く”私”が来ればこんな事にはならなかったのに』

宗三は私の腕の中で私の胸に刀を指したまま動かない


宗三『…ッ!!!!キエロ消エロキエロキエロッ!!イヤダ嫌ダイヤダ!!』


ユ『ごめんなさい死ねないんだ。』


宗三が動かないように押さえる。

そしてそのまま語りかける。

古き友に語りかけるように。



ユ『話そうか。何を話そう?本当は話を聞かせて欲しいんだけど…』


宗三『ア”ァ”…!…ヴゥ……!!…ヴヴ…!!』


宗三は腕中で暴れながら切れ味の悪くなった刃で私を何度も刺す


口から血が噴き出る。


ユ『そうだ。仲間について話そうかな…あのね…………



語り始める

思い出を口から鳴らす。



いつの間にか唄を歌っていた。


セカイが忘れた唄を


私だけが知っている唄を…………


ユ『※※※※※※※※♪』


宗三の邪気を喰らう


悲しかったなよな………



宗三は暴れなくなった


ただ私の腕の中で大人しくなった。


ユ『"俺"だけ喋りすぎてしまったね。君の話をしてくれない?

宗三』


腕の中には傷の癒えた俺の宗三左文字がいた。


闇落ちし、黒く染まっていた右目は青色に涙が通っていた。


宗三『……………あ………ぁ、……………________________主…………………』


宗三は自分を握り、俺の中で泣いた。

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作者名:メンティスの勇者 | 作成日時:2017年11月17日 19時

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