君達と。

二つの派閥 ページ14

アグニ『お前を武闘派に迎えたい。』


A『はい？？？ぶ、武闘派？』

ニラギ『ビーチには2つの勢力がある。 アグニ大将が率いる武闘派と、ﾁｯ…ボーシヤが率いるカルト派だ。』


A『へえ、、、武闘派。ただ…何で私？私強くないよ…？？』


アグニ『構わん。これからお前は強くなる。』

ニラギ『だそうだ。分かったら武闘派に入れ。』

A『？？？？私はこれから強くなるの？？何でわかるの？？？』


アグニ『何となく。だ。』

ニラギ『よかったなA大将に気に入られてよｫ』

A『は、はぁ。』

一向に理由が分からない。そもそもどこかの派閥に入ること自体気が引けるのに。


A『…いや、私どこの派閥にも入らない。』

ニラギ『あぁ？！』

アグニ『そうか、気が変わったらまた言え』
表情を変えずに言うアグニとは対照的にニラギは苛立っており、
まだ何か言いたそうにしていたが、

ｻﾞｻﾞｻﾞとトランシーバーのようなもの聞こえてきて
ニラギはアグニと顔を見合わせ去っていった。

・
部屋に戻り、引き続き窓側で外を眺めていた。
・
さっき説明されたが………
武闘派やらカルト派やら訳がわからない。



派閥があると言うことは均衡が崩れるかもしれないということがあるのだろう。
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あの時みたいに。些細な事がきっかけで—————————-



どっちの派閥にも入らない。結局この選択が一番いいのだ。均衡が崩れるきっかけを私が作るかもしれない。

少しの最悪な事態が起こる可能性を上げたくないのだ。



平和に………
過ごすことができたら一番いい、のに。

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