月が見えなくなりそうです

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誰かに揺さぶられ目が覚めた



　




　






舘『 全然起きないからどうしようかと思ったよ おはよう帰る時間だよ 』


「 …んー、眠たい ねえ先生 」


舘『 ん？ 』


「 ここに誰か来た…？ 」


舘『 …来てないよ。Aが寝てる間は俺しか居なかった 』




　


　









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あと数秒で眠れそうな時に誰かの手が
頬に触れたのを感じて
蓮くんかなって思って手を握って眠りについた
あの温もりは 夢 だったのかな。






　









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舘『 目黒呼ぼうか？ 』


「 ううん。蓮くんの教室まで行くから大丈夫 」


舘『 あまり無理しないようにね 』


「 有難う宮舘先生 じゃあ、また明日！ 」


舘『 また明日 気をつけて 』






　




　









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" 蓮くん！” と声を掛ければこちらを振り向き、
吃驚した表情で見てきたと思ったら
ふにゃっとした笑顔で向かってきて頬を抓られた





　









　





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蓮『 ねえ俺の居ない所で泣いたでしょ 』


「 …いひゃい 」


蓮『 A目腫れてる、ぶちゃいくだよ 』







　









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そう言い手を頬から離してくれた
蓮くんには何でもお見通しだなあ、なんて
思ってたら " 俺ん家行こ ” と言われ
そのまま蓮くんの家まで連行された





　









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「 ………おじゃましま、す 」


蓮『 誰も居ないし緊張しなくていいよ 』


「 何で笑うの、 」


蓮『 いやAがガッチガチだから笑っちゃう 』


「 …もううるさい、 」







　



　



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そのまま蓮くんの部屋に行き、

" 何があったの、てか何で俺の居ない所で泣いたの ”

と少し拗ねたような表情で伝えてきた









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「 何もないよ 」


蓮『 何も無かったら泣かないでしょ 』


「 …ごめんなさい 」


蓮『 渡辺先輩の事なんでしょ？ 』


「 …蓮くん、悲しそうな顔してる、 」


蓮『 …俺は大丈夫だから何があったか教えて？ 』




　









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" Aが泣いた理由知らない方が悲しいよ俺は ”
なんて私が言いやすいようにしてくれる蓮くんは
歳下なのに私より全然大人だ。



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