月が見えなくなりそうです

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ガラッとドアが開き、
隣のベッドに居た美愛ちゃんと
同時に振り返った




　









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翔『 ほら、帰んぞ…って、え？ 』


《 ふふ、翔太くん 吃驚しました？ 》


翔『 結構リアルにパニック 』


《 たまたま隣で横になってたら声聞こえてきちゃって、 》


翔『 ……あー、待って会話全部、聞こえた…？ 』


《 盗み聞きするつもりは無かったんです。でも聞こえてきちゃって… ごめんなさい 》




　









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何これ、完全に私空気じゃん
渡辺の瞳に映ってるのは美愛ちゃんで

" うわー、結構恥ずい… ”

なんて耳を真っ赤にして手で顔を隠す渡辺









　









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翔『 もう遅いから、危ないし俺ら送るよ 』


「 ……私も美愛ちゃんの事送るの、？ 」


翔『 当たり前だろお前一人で帰せないし 』


《 あの…、翔太くんと二人はだめですか…？ 》









　









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首をコテンと傾け渡辺に言う美愛ちゃんは
やっぱりあざとくて男が好きそうなタイプ








　









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翔『 ごめん、こいつほっとけないからそれはできない 』


《 いいなあ、A先輩 》


翔『 明日、なら 空いてるけど 』


《 本当ですか…、？ じゃあ明日楽しみにしてます 》









　






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渡辺が断ってくれたのが
嬉しくて舞い上がってたらすぐに堕とされる
二人が一緒に帰る約束なんて聞きたくない

嫌な予感がする
さっきの話の内容全て聞かれてる時点で
美愛ちゃんは完全に私より有利なわけで
明日一緒に帰って
付き合う流れになったりしないよね？




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