月が見えなくなりそうです

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蓮くんと帰れるのを楽しみにしていた自分が居て
正直ショックでしかない
日直じゃなかったら一緒に帰れたのに






 









「 あーあ… 」


？『 …ショック受けてんの？ 』


「 っわ、！びっくりした 起きてるなら言ってよ 」


翔『 目黒が入ってきた時から起きてた 』


「 帰ればよかったのに 」


翔『 帰るタイミング無くした お前らイチャついてるし顔上げらんなかったわ 』


「 いちゃついてないし… 」









 









" 思ったより良い感じじゃん良かったな "

その言葉を発した渡辺の顔は
全然上手く笑えてなかった
何か言いたげな顔をしていたけど
きっと聞いた所で大切な友達とか
そういう言葉な気がして傷付くから知らないふりをした









 







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翔『 日誌いつ書き終わんの 』


「 もう出来た 」


翔『 出来てたのに一緒に帰んなかったんだ 』


「 あの子の、圧力に負けた 」


翔『 相当目黒の事好きだよなあれ 俺も頑張んなきゃ 』









 









" あー帰ろ帰ろ " と言いバッグを持ち
教室のドアに向かってる渡辺に









 









「 また明日ね渡辺 」


翔『 は、一緒に帰るに決まってんじゃん 』


「 …へ 」









 









" どうせ帰る相手居ないんだろ 早くして "

そう言いこっちを見ながら
だるそうに教室のドアに持たれてる渡辺
そして一緒に帰ってくれるのは渡辺なりの優しさ
やっぱり渡辺の事、好きだな









 



 









「 渡辺ってなんだかんだ優しいね 」


翔『 いつも優しいの間違い 』


「 ふふ、そうだね？ 」


翔『 てか早く下の名前で呼んで 』


「 なんか今更変な感じするもん 」


翔『 でもあいつの事は下の名前なんでしょ 俺の方がずっと一緒に居んのに気分良くない 』


「 ……もう、わかった 翔太、くんでいい？ 」


翔『 …待ってやっぱ無理かも 』









 









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結局こっちも照れちゃって全然呼べなくて
渡辺呼びで良いと言われ
今まで通り渡辺呼びになった
いつか翔太って呼べる未来くるのかな






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