月が見えなくなりそうです

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翔『 そー言えば弁当有難う 美味かった 』


「 良かった 、またいつでも、作る 」


翔『 何で今日Aそんな素直なの？ 』


「 だから… 頑張ってるの 」


翔『 頑張んなくても俺の一番の女友達だってば 』


「 …所詮女友達止まりじゃん 」


翔『 ………ごめん 』









　





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きっと渡辺は鈍感だから
やっと今気付いたんだろうな
私がまだ渡辺の事を好きって事を

そんな下向いて謝んないでよ
謝られたら何も言えないじゃん
お前の事は好きにならないって
言われてるみたいじゃん









　









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「 …早く授業の準備しないと移動教室だよ 」


翔『 あ、忘れてた 』


「 ほら早く行くよ〜 」


翔『 教科書無いから見して 』


「 また？そろそろ持ってきてよ 」


翔『 だってA見せてくれるから 、』


「 そりゃ、ね 」









　








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さっきの事が無かったかのように
いつも通り話す渡辺と私
きっとこの先進展は無いんだろうな







　









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授業が終わって放課後になり
目黒くんが教室まで迎えに来てくれて
渡辺に " 頑張れよ " と言われ教室を出た
昨日の渡辺が嘘みたい
本当は少し引き止めてくれるんじゃないかって
期待してた自分が居た
勝手に期待して勝手に傷付いて馬鹿みたい









　









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蓮『 ………い 、A先輩、 』


「 …っあ 、ごめん えっと、なんだっけ 」


蓮『 …何かありました？ 』


「 え？ 」


蓮『 俺が話しててA先輩ずっと上の空だったんで 、俺で良ければ話聞きますよ 』


「 ううん 何も無いよ ごめんね 」


蓮『 渡辺先輩ですか 』


「 、へ ？ 」


蓮『 あー図星っすね完全に 喧嘩でもしました？ 』









　









どうして目黒くんはこういう事に
気付いてしまうんだろう









　









「 喧嘩は、してないよ 」


蓮『 …女関係ですか 』


「 ………何で分かっちゃうの 」


蓮『 ごめんなさい俺ふっかさんから色々聞かれて渡辺先輩の名前出たんで そうかなって 』


「 …知ってたんだ目黒くん 」


蓮『 そんな泣きそうな顔しないで 』









　






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そう言って人通りが少ない帰り道で
目黒くんに抱き締められた17時。








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