月が見えなくなりそうです

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渡辺と仲良くなったのは高校入学してから
席が隣だった事がきっかけだった

いつの間にか一緒に居る事が増えて
周りに付き合ってるの？って聞かれる程だった

そして高二になった今も同じクラスで
相変わらず一緒に居る


　








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翔『 A〜 …、昼まで寝るから昼休み起こして 』


「 ええ 〜 また寝るの ？ そろそろ 阿部ちゃんに怒られちゃうよ 」





　









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いつものようにまた寝ようとする渡辺

" 昨日夜更かしして寝不足なんだよ " と言い
目を閉じた数分後には口が半開きになってる

渡辺の寝顔は生意気な渡辺が想像出来ないぐらい
可愛くて愛おしい 、誰にも見せたくないぐらい
だから隣の席はずっと私でいいのに なんて ね








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阿『 授業始めるぞ ー …ってまた渡辺は寝てんのかよ 申し訳ないんだけどAさん起こしてもらっても良い？』


「 あっ、 はい 。」






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「 渡辺 〜、 阿部ちゃんが 起きて、って 」




　









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いつも起こす役目は私
一度寝た渡辺は本当に起きない

一番後ろの席である事を利用して
そっと渡辺の髪に触れて撫でてみる
サラサラで渡辺のシャンプーの匂いがする

　
　








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「 渡辺 、の髪の毛って こんなにサラサラなんだね 」








　


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周りに聞こえない様に小声で呟き
渡辺の寝顔を見て自分でも分かるぐらい
口角が上がっていた








　


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翔『 …………そんな 俺かっこいい ？ 』


「 …っあ、渡辺 いつから …起きてたの 、？ 」


翔「 んー 阿部ちゃんの声聞こえた時から 」




　









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閉じていた目を開き 私を見てそう言った





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