23.王子様 ページ23
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｢…やめてください！｣
『いーじゃん、どーせその気そっちもあんだろ？』
｢いや！ないです！ほんっとむり！｣
『…俺のタイプの女なんだよ、だからつべこべ言わずついてきたらいーんだよ』
何この日本語通じない人…
逃げなきゃ・・・とは頭の中では冷静なのに、身体は正直で。怖くて動けない。
それと、酔ったからといえ、男の力は強すぎる。
掴まれた腕か痛い…
このまま、どっかへ連れていかれるのかな
──────────“その時は3分”
｢…やだ、｣
──────────“話くらい聞いてやるよ”
｢…っ、助けて！松潤さん！｣
そう言った瞬間、なんでかな
腕が、さっきまで、圧迫されるほど掴まれていた腕が
楽になった…
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『…は、誰だてめえ』
後ろから回った手が、私の身体をグッと引き寄せたら、
あの、図書館でも感じた、柑橘系の匂い
｢…っ｣
首をちょっと回して、斜め上を見たら
潤｢コイツのタイプの男だけど｣
ギラギラした目で威嚇してるのがこっちまで伝わるほどの松潤さん。
…なんで、なんで。
じんわり、じんわり、と熱くなる瞼
こっちを見ると、もう大丈夫ってふわっと笑った
『…付き合ってるやついないって言ってたじゃねーかよ！』
潤｢…付き合ってねーよ｣
｢…、｣
『泣いてるってことは嫌がってんじゃん？所詮そーゆー関係っしょ』
｢な、なにそれ！嫌がってなん、｣
カチンときた。なんで松潤さんのこと嫌がってるように見られなきゃなんないの！
頭の中が沸騰した
でも、でも、そんな私を静かにさせたのは
松潤さんが、私の首に手を回して、
私の唇を塞いだ、松潤さんの唇
｢…ん、｣
潤｢…、｣
唇が離れて、松潤さんがギロっとチャラ男を睨んだ
潤｢…こーゆー関係だから｣
・
・
・
もう、もう、涙も。心臓のバクバクする音も。松潤さんへの好きって気持ちも。
抑えきれなくて、松潤さんの胸に顔を埋めた。
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來幸(プロフ) - ユキムラ*さん» ユキムラ＊さんありがとうございます。あぁなんて嬉しいお言葉(泣)ただただイケめてる紫さんを書きたかった私なので、満足です(笑)本当にありがとうございました。 (2019年2月27日 8時) (
レス) id: e8a35d3d1e (このIDを非表示/違反報告)
ユキムラ*(プロフ) - コメント失礼します!! 素敵なお話どうもありがとうございました!! 紫くんメインってそもそもあんまりなくて中でもこんな青春ぽいの読んだことなかったのでとても面白かったです！ 大好きな作品になりました。 (2019年2月27日 1時) (レス) id: 45a97fb88e (このIDを非表示/違反報告)
來幸(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます。少々お待ちくださいませ…。嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2019年2月26日 20時) (レス) id: e8a35d3d1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 続きをお願いします (2019年2月26日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來幸 | 作成日時：2019年2月17日 23時
