16.カイロ ページ16
・
あれから、松潤さんからなんの音沙汰もない。
そりゃそーだ、連絡先さえ知らないんだもん。
・・・私の名前さえ知らないんだよね、松潤さんは
こんなに進展なしってある！？
・
私の、松潤さんへのグラグラな一方通行の恋の支えは、
あの、図書館での出来事
あれを思い出しては、にやける
気持ち悪い話だけど、しょうがないよ。
好きな人だもん…
・
｢…さむ、｣
いつものように、駅で電車を待ち、
いつものように、松潤さんを探す
いないかぁ…
新婚ホヤホヤの女子アナが｢今日は一段と寒い一日になります。寒さ対策をして今日も元気にいってらっしゃい｣なんて言っていたのに、手袋を忘れてきた私は相当バカだ
うーさむい、と手をさすさすして、なんとか摩擦力でしのごうとしていた時だった
？｢…カイロいる？｣
その声に、反応する
だって、その声私の脳が1番反応する声だもん
知ってるもん
｢……松潤さん｣
潤｢…はよ、つかなんだよ松潤さんって(笑)｣
今日は、なんだか低音ボイス
そこも、…好き。結局好き。
・
｢…、え？｣
潤｢リアクション薄(笑)｣
違う、リアクションできないんじゃなくて。
今の現状に追いついてないだけなんです。
だって、だって、
｢…こんなこと照れます｣
ぴとって、カイロをほっぺたにいきなり当ててくるなんて………
潤｢あったかいっしょ｣
うっ、その笑顔、反則…
・
あ、3分間の約束！果たしてもらってない！
え、でも忘れられてるかも…
この間の図書館の時だって、そんな話持ちかけられてない
私が覚えすぎてて、ひかれることあったら………
潤｢…あのさ、｣
『え？何その子！彼女？お前彼女いつの間に出来たんだよお』
『え！なになに？松潤に彼女？』
『可愛いじゃん！ねぇどこの大学？』
急に始まる、松潤さんの友達であろう人からの質問攻め
待って、誰が最初の質問者？え、なんて答えたらいんだっけ。彼女じゃないって答えないと、大学は、えーと、K大で…
焦る、知らない人に一気に囲まれて、焦る
｢…えっと、その、私、｣
雅｢ちょっと！かわい子ちゃん困ってんじゃん！｣
・・・救世主だ
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來幸(プロフ) - ユキムラ*さん» ユキムラ＊さんありがとうございます。あぁなんて嬉しいお言葉(泣)ただただイケめてる紫さんを書きたかった私なので、満足です(笑)本当にありがとうございました。 (2019年2月27日 8時) (
レス) id: e8a35d3d1e (このIDを非表示/違反報告)
ユキムラ*(プロフ) - コメント失礼します!! 素敵なお話どうもありがとうございました!! 紫くんメインってそもそもあんまりなくて中でもこんな青春ぽいの読んだことなかったのでとても面白かったです！ 大好きな作品になりました。 (2019年2月27日 1時) (レス) id: 45a97fb88e (このIDを非表示/違反報告)
來幸(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます。少々お待ちくださいませ…。嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2019年2月26日 20時) (レス) id: e8a35d3d1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 続きをお願いします (2019年2月26日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來幸 | 作成日時：2019年2月17日 23時
