01.掴まれたんだもん仕方ない ページ1
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｢……一目惚れ、…しちゃいましたっｰｰｰｰｰｰ｣
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最後の方の言葉はマフラーで埋もれてしまった。
そんなことなら言わなければいいじゃんと。
言われるのは分かっているけど、言わないともうこのドキドキした心がもたないといいますか。
今の新鮮な気持ちを、今伝えなきゃ一生彼には伝わらないのだとか。
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｢……アンタ誰だよ｣
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目をパチクリさせたのは彼じゃなくて私。
なんか、見た目と、何かが違う。
……いや、一目惚れしたんだもん。
間違いない。うん。私の目に間違いはない。
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｢……私っ、K大学の、｣
｢……電車来たから｣
……そっか。その言葉の続きはサヨウナラを示してて。
少しでもいい方向に傾くと思っていた自分が馬鹿みたいだ。
まぁ、よくも知らない人に駅のホームで告白する私はどう考えても馬鹿なんだ。
しゅん。
音がつくようにうなだれた。
のは……数秒前。
｢…………奇跡的にまた会えたら｣
｢……へ、｣
｢その時は3分｣
指を三本立ててニッとあどけなく笑った。
｢話くらい聞いてやるよ｣
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｢ほぅ｣
なんて色気のない溜息。
だけどそんな溜息を出させているのは……君のせい！そう……
｢……名前くらい教えてくれたっていいじゃあん(泣)｣
さ｢名前もわかんない人を好きになるってドラマティックだよね(笑)｣
｢……私ヒロインいけるかな｣
さ｢…………｣
｢いや、突っ込むくらいしようよ｣
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さっちゃんは私がひとめぼれしたことにそれほど、騒ぎはしなかった。
私のこの気まぐれな性格が原因でもあるのだろうけど、1番は、ひとめぼれしたとこでどうになる？ってことなんだ。私の場合は名前という情報すらも握っていない。
ここから、ひとめぼれの恋から普通の恋へ進展させるのには難しすぎる
たぶんそう、言いたいんだと思う。さっちゃんは。
だけど私は…………
────“その時は3分”
この言葉がある限り、その奇跡が起こるかもしれないと、
信じることをどうしても一生やめられないのだと思う。
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來幸(プロフ) - ユキムラ*さん» ユキムラ＊さんありがとうございます。あぁなんて嬉しいお言葉(泣)ただただイケめてる紫さんを書きたかった私なので、満足です(笑)本当にありがとうございました。 (2019年2月27日 8時) (
レス) id: e8a35d3d1e (このIDを非表示/違反報告)
ユキムラ*(プロフ) - コメント失礼します!! 素敵なお話どうもありがとうございました!! 紫くんメインってそもそもあんまりなくて中でもこんな青春ぽいの読んだことなかったのでとても面白かったです！ 大好きな作品になりました。 (2019年2月27日 1時) (レス) id: 45a97fb88e (このIDを非表示/違反報告)
來幸(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます。少々お待ちくださいませ…。嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2019年2月26日 20時) (レス) id: e8a35d3d1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 続きをお願いします (2019年2月26日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來幸 | 作成日時：2019年2月17日 23時
