君とともに絆の証明を【ポケモンXY】【アニポケ】2

君の力で ページ4

「"エレキボール"だ！！」



「マリルリ"れいとうビーム"！！」



「くっ……"スピードスター"！！」



「"ハイドロポンプ"！！」



相手の技を次々と相殺していく
男の子の顔に苛立ちが見える



「"10万ボルト"！！」



「もう一度"ハイドロポンプ"！！」



技がぶつかり爆発が起こる
辺りが煙に包まれた
すると煙の中から声が聞こえた



「"リーフストーム"！！」



マリルリに"リーフストーム"が直撃した音が聞こえる
男の子は嘲笑うように話しかけてきた



「効果抜群の技をくらったんだ、お前の負けだな」



「……」



「何黙ってんだよ、早く謝れよ」



「……この子のこと本当に何も知らないのね」



「あ？なんだよ負けは負けだろ」



「どうして私が躱す指示を出さなかったと思う？」



「間に合わなかっただけだろ」



「……こういうこと(・・・・・・)だよ」



その言葉と同時に煙が完全に晴れマリルリの姿が見える
男の子がマリルリを見て驚きの声をあげる



「な、なんで……なんで倒れてないんだ！？」



マリルリは2本の足でしっかりと立っている
しかも先程よりも元気になったように見える



「この子の特性"そうしょく"だよ」



「そうしょく？」



「草タイプの技を受けると技が無効化され攻撃力が上がるんだよ」



フクスローが負けたのはこの子の特性が関係があった
草タイプの技で攻撃力を上げ勝ったのだ



「な、なんだよそれ！！卑怯だろ！！」



「卑怯じゃないよ、この子の力だもん」



あなたが弱いと言ったこの子のね
さぁこれでお終いよ！！



「マリルリ最大火力で"だくりゅう"！！」



「マァァリルゥゥリィィィ！！」



「ロトォォォ！？」



ロトムが"あまごい"と特性で威力の上がった"だくりゅう"をくらった
再びフィールド外に流される
水が無くなるとロトムが目を回していた



「なっ！？」



「やったよマリルリ！！勝ったよ！！」



「ルリリ！！」



マリルリをを抱きしめると胸に顔を埋め嬉しそうに鳴いた
いつの間にか周りに集まっていた人達が拍手をした



どうやら先程の口喧嘩を聞いていたらしい
「かっこよかったよ！！」と「マリルリすごかった！！」と声をかけてくれた



声を聞いてマリルリと目を合わせると互いに笑顔になった
周りの方にお礼を言っていると男の子が近寄ってきた



「……お前そんなに強かったんだな」



「マリル！！」


みんなが見守る中男の子が驚きの発言をした





「なぁ俺の手持ちに戻ってこいよ」



……何言ってるのこの人

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