ありるの短編集

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聡size





ﾊﾞﾀﾝ




あぁまたやっちゃった。




お兄ちゃんの健人は




優しくて、かっこよくて、運動神経が良くてノリが良くて皆の人気者なんだ。





だけど、親のお気に入りはなぜか俺、




お兄ちゃんの方がお手伝いもたくさんしてて頑張ってるのに




俺なんかが好かれてたら不公平だって皆も思うよね？




ｺﾝｺﾝ





「お兄ちゃん、入ってもいい？」

健人「…いいけど、」

「ねぇ、高校生になったら二人暮らししない？」





何いってんだコイツって思ったかも知れないけど、





本気だよ。






お兄ちゃんの悲しい顔をもう、見たくない。





笑ってて欲しい。それだけ、







健人「なんで、」

「なんでって、俺お兄ちゃん好きだし」

健人「…俺は嫌い。」

「なんでよ、」

健人「お前が弟のせいでこっちはどんだけ辛い思いしてきたか分かってるの？」

「それは、ごめん。」

健人「だから嫌だ。するなら一人暮らしする。」

　






やっぱりそうなるよね、






「ごめん、自分の部屋に帰るわ」



健人「まてよっ」




そういって抱き着いてきたお兄ちゃんは、




暖かくて、だけど少し寂しそうで



そんな匂いがした。








健人「ごめん、さっきのは嘘だよ。俺、羨ましかった。お前ばっかり可愛がられて」

「それは僕だってそうだよ、お兄ちゃんがいっつも友達と楽しそうに話してるのが羨ましかった」

健人「そうだよな、ごめんな、、」









お兄ちゃん、ありがとう






分かってくれて、






僕心のどこかではお兄ちゃんのこと諦めてたのに、






ありがとう






　




こんな感じでどうでしょうか…？？

うまくできたか、心配です…

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