【ヒロアカ】俺ら、歌うたいの短編集。【歌い手】 (ページ4)

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成瀬咲side
「咲ちゃ～ん、いいよ～！！次は花束持ってウインクしてみようか！」
「は～い！！」

わたしはなるせさき！！
おとこのこもでるをやってるんだけど、しょうらいはひーろーやりながらもでるやりたいなあって！

「咲ちゃん、終わり！！」
「は～い！・・・・・・あんな感じのポーズで良かったですか？」
「・・・咲くん、人格すぐ変わるね・・・見る？」
「はい。見せてください」

視界には俺でも女に見える俺の写真。

「ありがとうございます」
「お気に召さなかったら撮り直す？」
「大丈夫です。俺、着替えてきますね」

「あの、成瀬さん」
「・・・ん？」

女の子が話しかけてきた。

「私、成瀬さんの大ファンで成瀬さんに憧れてモデルになったんです！」
「ありがとう。君のお名前は？」

「桜宮七瀬ですわ！！」
「七瀬ちゃん、ありがとう」
「・・・はい！これからも応援してます！」

着替え室に戻る。
着てたのはウエディングドレスだが、私服は普通だ。
まあ、女物だけど。

着替えて、ビルを出ると見慣れた赤い髪が。

「あ、咲！」
「健也！！！来てくれたのか？」
「ああ。咲は何の撮影？」
「今日は雑誌の撮影と、バラエティー出演だけだよ」
「・・・大変だな」
「そう？もっとヤバい時もあるし」
「・・・ガンバ」

女の人が急に叫んだ。
「キャアアアアアアアアア！！」

「「！？！？」」

女の人の目線の先には

「敵・・・」

「オラアアアアアアアアアアアアアアア！！！どけどけ！！！」