【男主】平凡を愛そうと思う。【出会い編】 (ページ44)

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第４４話「ミーティング」ページ44

■作戦３日前Ｃ＆山田悠

Ｃ「Aが最初に敵を引きつける。その時に、
　屋上から無防備な奴らを泉が狙撃する」

作戦ミーティング中。

Ｃが話を進め、山田は首を上下に振っていた。

Ｃ「俺達の出番は、動揺した敵の隙をつきアジト
　に侵入したときだ」

山田「表は？」

Ｃ「あの泉だ。ブランクがあっても、仕留めそこねたり
　周囲の一般人に気付かれることはない」

駅近くの廃墟アジト。
住宅街も近くにあるが、どちらかと言えば工場系が
多くを占める。

その騒音と、サイレンサーさえあれば周囲に気付かれ
ずに狙撃することも出来るだろう。

そして、泉の狙う位置は廃墟ビルの屋上。
そこには滅多に人も出入りせず、周囲にも障害となる
建物が少ない。

同時に、人の目等もほとんどない。

そのほとんどを解消するために、泉は今話している
山田悠の兄、山田魁頼りに人を遠ざけるつもりだ。

山田魁と言えば、裏社会では有名中の有名。

弟と同じぐらいの年に裏社会に入り、
当時はルーキーとも言われていたほど。

実際に見ると、爽やか過ぎて俺は苦手だ。←

山田魁の強みは人間の本能を利用した誘導と
それを操るために必要な知能。(賢いってこと)

それに加え、あらゆる体術を吸収した肉体的強さ。

裏社会でも、両方を兼ね備えているやつは
なかなか出会える者じゃない。

山田「でもAが囮なんて意外だなぁ～」

そうぼやく山田。

あの泉が、ちゃんと説明するとは思えないな。
恐らく、推測では適当なことを抜かしただろう。

Ｃ「…まぁ、どっちにしても作戦は上手くいく
　可能性が高い。…あとは、俺達次第だ」

山田「アジトに乗り込むんだろっ！
　ワクワクしてくるな～」

……本当に、大丈夫…なのか？

山田魁の弟として、少しは見習ってほしい気もする。