【男主】平凡を愛そうと思う。【出会い編】 (ページ30)

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第３０話「兄貴」ページ30

■次の日

何気ない日常を迎えていた。

いつものように山田は斉藤に怒られ←

そして、俺は細く笑み。←

屋上で飯を食っていると山田がそれに対して
いつもみたいに愚痴り始めた。

山田「なぁー、絶対だれか告げ口してると思わねぇ？」

A「…いや、知らないけど」

こいつ、とうとう勘付きやがった。
つーか、毎度毎度授業中にガチ寝する山田が凄い
と思うのは俺だけか？

山田「…絶対してるな！」

そう断言する山田に「誰に？」と尋ねる。

…俺とか言わねぇよな？

山田「…んー、例えば俺に恨みを持つ奴とか」

ビクッと肩が揺れた。
え、待て。

こいつそんなに鋭かったか？

山田「それか性格悪い奴がチクって細く笑んでるんだ！」

あ”ぁ！？
誰が性格悪いだとコラ。

確かに細く笑んでるが、性格は悪くない。(多分)

A「つか、お前が起きてればいいだけの話だけどな」

正論を返すと、「それは無理だな」とドヤ顔つき
で言ってきた。

なんだこいつ。

…なんだこいつっ！(二度目)

A「お前、昨日も聞いたけどテストは？」

山田「え」

いや…「え」じゃないだろ。
テストも寝る気なのか、こいつは。

山田「んー…とりあえず徹夜する！」

ダメだ、こいつ早くなんとかしないと。

典型的なパターンじゃないか。

徹夜でどうにかなればいいがな。

山田「A。教えてくれよ」

A「あ？忙しい」

嘘だ、嘘だけども。
山田に教えても物分りが悪そう･･

てのもある。←

山田「そんなこと言わずにさ～」

しつけぇな山田！
無理っつんてんだろうが！(焦)←

山田「あ、なんだったらウチの兄貴連れてこようか？」

…え。
兄貴？

A「兄貴居たのか」

山田「ん？あ～、そう言えば言うのは始めてだったな！
　俺と違って頭良いんだぜ」

つまりは運動が出来ない？←
山田が２人いたら疲れそうだ。

いや、１人でも疲れるけど。

山田「大学生でさ！多分、暇してるんじゃねぇ？」

そう言う山田に俺は思った。

…お前程、暇人はいねぇよ。