第20話「借りモノ競争」 ページ20
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体育祭当日。
田中の種目である借りもの競争を観戦していた。
「よーい、どん!」
ピーッ
「フライングッ」
……田中。←
借り物競争で、フライングて。
「よーい…どん!」
お、次はフライングしなかったな。
ちなみに山田は、田中を一生懸命応援しすぎて
隣りが五月蠅かったので俺が放置してきた。
あいつ絶対、応援団長向いてるよな。←
田中や他の選手が地面に置いてあった借りてくる
モノが書いてある紙を手に取った。
栞「A君!来て!」
A「…え」
田中が俺の手を掴んで、走り出した。
俺を借りるってどういうことだよ!
一体紙に何が書いてあったが、気になるが
ここは田中のためだ、文句を言わず走ろう。
「一位!田中栞!」
一位を取ると、田中が嬉しそうに「ありがとう!」と
お礼を言ってきた。
A「なんて書いてあったんだ?」
栞「えっ…!?」
A「ん?」
え、なんで驚くんだ?
当然の疑問だと思うんだが…
山田「Aーー!!」
遠くで観戦していた山田に大声で名前を呼ばれた。
目立つなあいつ、返事したくねぇよ。
山田「田中を虐めるなー!!」
バッと全員が俺の方を向いた。
A「虐めてねぇよ!!」
なにあいつは、とんでもねぇこと言い出してんだよ!
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作者名:あまぐり(天樂) | 作成日時:2015年1月29日 18時