この音響かせ!! 【なにわ男子】 (ページ31)

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#27 寂しい。ページ31

月海side

俺達は打楽器を学校に戻すために解散が夜遅くなってしまった。
そんな中、なにわ男子の皆は少し早く解散して東京に向かう準備をしに帰った。
俺が家に帰ったときにはもう家に丈はいない。

月海「ただいまー。」

乃愛はもう寝ていた。
俺も早く寝たい。
月海「丈!今日ね、」

そっか。
東京に向かっているのか。
いないんだ。
なんか、モヤモヤする。
最近モヤモヤしてばかりだな。

ママ「お帰りなさい。月海、さっき出発したわよ。2人とも、「月海、頑張ってたでー!」って。」

そんなこと思っててくれてたんだ。
なんか、嬉しい。

ママ「早く風呂入って寝なさいね。」

俺はカレンダーを見る。
あと３日……。
今までは３日なんか短い、なんて思ってたけど、今回は長く感じる。
初めて。
丈は、俺の初めてのキッカケになることが多い。
初めて会えたアイドル。
初めて仲良くなったアイドル。
初めて楽器を教えた人。
初めて、こんな気持ちになった人。
……。

今日は疲れた。
こんなこと考えても仕方ないから、早く風呂入ろう。

＊

月海「でさー!丈がさ、」
この街からなにわ男子がいない、３日間。
学校で家での面白い話をするのが俺達の日常。
琴座「え、いつから呼び捨てっていうか丈、って呼ぶようになったの?」
伊那「確かに!ズルいぞ!」
初「何でもいいじゃん。」
このいつメン、個性強い。(月海も含め)
月海「え、丈に、月海って呼んでええ?って言われたから、お互い。」
琴座「えー!なんかラブラブって感じ。」
伊那「流石リア恋兄さん、藤原丈一郎!」

丈一郎「ﾊｸｼｮﾝ!」
和也「どしたん?風邪?」
丈一郎「ん、誰か何処かで俺の噂しとるわ……。」

樹恵「まぁ、月海が丈くんとはっすんと仲良いんだからいいじゃん。」
月海「でしょ!良いんだよ!でね、丈がさ、TV見てたんだけど……」

この会話で皆様お気づきだろうか。
岶緖月海、さっきから藤原丈一郎の話しかしていない。

樹恵(まさか、月海……丈くんのこと、好きなの……?!)