この音響かせ!! 【なにわ男子】 (ページ8)

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#6　さあ、今日からビシバシ行きまっせ! ページ8

昼間、家にいないから二人には自由にしていいと言った。
他のメンバーもそうする様だ。
家に電子ピアノあるし、パソコンあるし、ダンスもしてOK。
いくら歌っても聴こえないし。(家に防音室あり)
ただし、部活の時間になったら学校に来て下さい。
それまでは家にいて下さい。
出歩いて週刊誌の目に停まれば大事になりますよ。と。
俺のマミーは二人の事については好印象だった。
言えば何でも手伝ってくれるし、乃愛の面倒も見てくれるし。
しかも優しいし。本当のお兄ちゃんみたいってさ。
そして、何より、
藤原さん、お口が御上手。
直ぐにマミーの心を鷲掴み。
大橋さんは大橋さんで妹と仲良くやってる。
おん。良かったよ。
昨日、大阪から来たばかりなのに妹の遊びに付き合ってくれている。

In部活の時間
月海「はい、では早速!まずは腹式呼吸から!どの管楽器にも必要で、特にTubaなんか凄く肺活量使うので!最初はキツくてぶっ倒れますね。キツくて。」
丈一郎「え、ホンマ?!」
藤原さんのホンマ?!に俺は笑顔で、
月海「はいっ!特に俺の先輩、あっ、もう卒業しちゃいましたけどね。その先輩は基礎を凄ーく重要視していて。腹式呼吸やらなくて怒られた記憶あります。」
俺の先輩、あるー先輩。
めちゃんこ怒られたなぁ。
月海「まー、ダンスとかで言うところ、準備運動だったり、簡単なステップ、じゃないなぁ。うーん、ジャージとか、動きやすい服装に着替える所辺りですかね?」
初めてだと言うので、困る事が無いよう、噛み砕いていく。
月海「まあ、どの楽器にも必要で、出来ないと楽器を吹かせられないので!!では、お手本…ってあーっ!」
しまった……!
この大声により椅子に座ろうとしていた高橋さんがコケる。
樹恵に煩いと言われる。
こんな時、あるーがいれば。
でも樹恵も自分のお腹を高橋さんに触らせている。
仕方ない。
やるしかない。
月海「……仕方ない。藤原さん、絶対プヨプヨしてるなんて言わないで下さいね?言わないと約束して下さい!」
丈一郎「言わへんよ。」
月海「じゃあ…お…お腹……触っていいですよ。」
藤原さんの手が触れる。
大きくて、温かくて、安心感がある。
メトロノームをつけて俺は腹式呼吸を始めた。