この音響かせ!! 【なにわ男子】 (ページ24)

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#20 構ってやれなくて、ごめん。ページ24

月海side
焼き肉パーティーで少し息抜きをした後は練習。
なにわ男子達が俺達のもとに来て３週間。
どんどん上達しているなにわ男子達。
俺達はあと２週間後に支部大会がある。
なにわ男子達に指導をつけていたため先生達もすっかり大会を忘れていたらしい。(おい)
課題曲、自由曲、2曲やるが余裕ではない。
今回は県大会に行けるかも定かではない。
実はここ最近、この学校、全国金賞をとっていない。
ダメ金だったり、銀賞だったり。
去年は県大会はなんとか1点差でベスト4に入った。
勿論4位。
最近は腕が落ちている、と噂が流れている。
だから何とかしよう、とのことでなにわ男子の指導を引き受けたのだ。
だから、今回は。
……絶対全国ゴールド金賞とってやる。

汚れた垢。

根こそぎ洗い落としてやる。

月海「……。丈くん。構ってやれなくて、ごめん。」

＊

丈一郎side

最近、月海ちゃん達がコンクールで忙しい。
支部大会をぶっちぎりで通過しなければならない。
とか、言ってたんやけど。
月海ちゃんの目は本気(ガチ)や。
月海ちゃんってな、いざ本気になると目が変わる。
あ、目の形とか、色とかやないからな!!
丈一郎「なぁ、月海ちゃん。ここ教えて、」
月海「ごめん。丈くん。これから合奏。後で教えるから。」
最近冷たい……。
確かに家に帰ればいつでも聞けるんやけどな。
寂しいわ……。

和也「ほな、丈くん、練習しよか。」
丈一郎「……。」
明らかにおかしいんと大橋に気づかれたかもしれへん。

なんやろ、この気持ち。