クズ ページ2
高校の敷地内に入る。
するとすぐに何かが飛んできた。
それはコーラだった。
簡単に避けれる。でもしない。和人も私を守れる。
でも守らない。守っては実力がバレる。
コーラが頭に当たり、バランスを崩し地面に座ってしまう。
さらにコーラを頭から被ったため、全身がベタベタだ。
「A様!?」
和人が驚いたように叫ぶ、演技をしている。でもその表情には悔しさがあった。
きっと分かっているのに従者としての使命を果たせないのが悔しいのだろう。
「…痛った、一体どこから?」
恐らくだが今の私は間抜けに見えるだろう。
周りには分からないような声で和人に「ホントごめんね。」と謝った。
「お、恐らくあちらからかと」
和人も小声で「A様が謝る必要なんてありません。」と返してくれた。
コーラが飛んできた方向を見る。
数名の生徒が居た。そこからは「はっ、こんなのも避けれねぇのかよ」や「一瀬は結局クズだって事だ」など一瀬や私を罵倒する声が聞こえてくる。
それを聞いて和人は悔しそうに唇を噛んでいた。
私にはもったいない素晴らしい従者だな。
私は起き上がって
「さて、行こっか。」
立ち上がり、和人が頷いたのを確認してから「シャワー室とかないかなー。」と付け足して言った。
「シャワー室があってもタオルとかがないじゃないですか。」
従者は呆れて言った。
「確かに・・・」
私達は再び足を進めた。
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ユリア(プロフ) - 面白かったです!続きを楽しみにしています!! (2023年2月17日 2時) (レス) @page38 id: fd5f2c1d92 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新お願いします (2022年8月12日 22時) (レス) @page38 id: a10ab27aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日目 x他3人 | 作成日時:2019年5月12日 1時