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プロローグ ページ1

私は人が嫌いです。

何があったわけじゃない。

ただいつの頃からか

そんな風に考えるようになった。


「ねえねえ!
 文化祭の出し物どうなってる?
 私がやりたかったやつ提案してくれた?」

あぁこの子昨日、出し物決める時間、保健室に居たんだっけ。

「うん。言っといたよ!」

あぁどうしよう…笑顔が、つくれない。

「わぁ!ありがとー やっぱたよりになるわー」

そりゃどうも。で、本題は?

「勿論」

うんうん

「リーダーもやってくれるんでしょ?」

出ましたっ決まり文句

嫌われ者なのに、いじめられるどころか頼りにされる。
そんな私に話しかけてくるやつの用件は、だいたいこれ。

「はいはい、もちろん。」

と苦笑しつつ応える。

「本当ありがとー」

そういって、友達?は去っていった。

はぁ、これだから

『人間ってやつは。』

自分もだろ。

と、自分で突っ込みつつため息をつく。


只今、中学2年生。

小学生のときから、かれこれ8年間

こんな感じ。

責任取るためだけのお飾りリーダーしてきました。

で、気が付くとこれが口癖


あれっ?

皆、私の方を向いている。


その顔ぶれの中に見馴れないのがひとつ。

だれだっけ?

あぁ、そういえば転校生が居たんだっけ。

人に興味のない私は、人の名前と顔を覚えるのが苦手だ。

するとそいつがニヤリと笑った。

銀髪で目鼻立ちもハッキリしていて、背が高い。
女子にキャーキャー言われてそうなタイプだ。

普通ならそいつに笑いかけられたらキュンとしそうなものだが…

あいにく私はもうそんなに人を好きにはなれない。
というか、そいつの笑みはどちらかというと…

『不気味だ』

『えーひどいなぁ』

誰?頭の中に声が直接ひびいてきた気が、した。

「やっぱり、お前か。」

教室の一番後ろの席に座っていた少年がつぶやいた。

そのとたん、私はその少年に手を掴まれ窓から空へと飛び出していた。

あんただれ?→



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設定タグ:恋愛 , 人外 , 学園物   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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Ririra(プロフ) - アルストロメリアさん» ありがとうございます!とても嬉しいです。あと、Ririaという名前でログインしたので、これからはこの名前で投稿させて頂こうと思います。よろしくお願いいたします! (2018年3月16日 18時) (レス) id: 0070a3ee37 (このIDを非表示/違反報告)
Ririra(プロフ) - 菖蒲さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!頑張って連載しようと思うのでよろしくお願いいたします。 (2018年3月16日 18時) (レス) id: 0070a3ee37 (このIDを非表示/違反報告)
アルストロメリア - 主人公がどうなるのか?展開が楽しみですね!! (2018年3月11日 2時) (レス) id: 1b68416b78 (このIDを非表示/違反報告)
菖蒲 - 更新頑張ってください!プロローグの時点で面白いので! (2018年3月10日 1時) (レス) id: efadc85eb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Riria         | 作成日時:2018年1月25日 23時

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