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第33話 ページ33





屋敷へと無事に戻った私は正座して両の手のひらを出して、その上に杏寿郎は胡座をかいて座った。


自分も戦う訳では無いのにちゃんと隊服を着てる辺り凄いと思う。



「それにしても、しのぶちゃんの話によるともうそろそろ戻ってもいい頃だと思うんだけどね」

「うむ!だが身体は特に変わった事はないぞ!」

「そっか…」



うーん。なんて二人で首を傾げていると、杏寿郎の身体から微かに煙が出ていることに気づく。



「ねえ、何かでてるよ」

「なんと!…身体がこそばゆくなってきたぞ」

「もしかして戻るんじゃない!?」



煙が出る量が増えてきて、杏寿郎の身体を包み込む。
やっと戻るのかもしれない。ドキドキしながら煙が晴れるのを待っていると…



「ぎゃ!!」



正座していた足の上にずしりと衝撃。
何が起こった!?なんて頭がぐるぐるしていると、目の前の煙の中で炎が揺らめいた。


いや、違う。炎のように見える杏寿郎だ。



「…戻ったぞ!!」



大好きな笑顔が目の前にある。



「杏寿郎ーー!よかった!!」



だけどふと気づくと、私の腰を挟む太腿、両肩には手が添えられ、そして足の上には杏寿郎のお尻が乗っている。


密着しすぎでは? 杏寿郎の熱と香りに包まれ、少し離れようと動こうとするけど足の上には重りが乗っているし、両足でガッチリ腰をホールドされている為動けない。



「小さい時はいつもは見れない景色が見れてよかったが、やはり元の姿の方がいいな!」

「そ、そうですか…!それはよかった…」

「世話をしてくれて感謝する!!」



そのままガバッと音がしそうな勢いで抱き着いてくる。



「む、Aの心臓の音が凄いな!」

「〜〜〜! き、気のせいじゃないかな!?ほら元に戻ったなら一応しのぶちゃんの所行かなきゃ!何かあっても困るし!?」



このまま包まれてたらやばいと思って精一杯の力を振り絞って屈強な体の持ち主の炎柱様の拘束から抜け出す。


抜け出せると思っていなかったであろう杏寿郎はよもや!なんて声を上げている。



「先に蝶屋敷行ってるから!!」



そのまま勢い良く屋敷から飛び出して蝶屋敷に向かう。



「身体も戻った事だし肩慣らしとしよう!!」



振り返ると微かに燃えているように見える杏寿郎がすごい怖い顔で追いかけてきていた。



「待って待って怖い!」

「これも鍛錬!」



本当に脳筋野郎!なんて心の中で罵倒した。

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青葉(プロフ) - 莉子さん» そんな風に言って頂けるなんてありがとうございます!とても励みになります´ω`* 頑張ります!! (2021年3月1日 23時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 先程更新された分のお話読みました!凄く胸がキュンキュンしました^^やっぱりウブな煉獄さんが好きです!原作のイメージそのままです( ´ ▽ ` )更新頑張ってください! (2021年3月1日 21時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます。そうなんです、常日頃は鋭敏でも恋愛事に関しては鈍感だといいよなぁなんて思いますね^^* (2021年3月1日 21時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - もどかしいですねぇ^^でも煉獄さんぽくて、好きです。絶対鈍感ですもんね。 (2021年2月26日 19時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - ひまわりさん» 思う存分妄想を吐き出しております!もっと勉強しながら頑張ります、ありがとうございます! (2021年1月27日 10時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青葉 | 作成日時:2021年1月16日 23時

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