第24話 ページ24
*
肩を押されながら頭の後ろを優しく包まれる。
顔はどんどん近づいてくる。
不味い、このままじゃ押し倒されてまた口付けされてしまう。
私達はまだ想いも伝えあってないのにこんな事になっちゃっていいの!?
再度唇が触れ合う──
その前に。
「今日は帰らせて頂きますううう!!!」
「ぐっ…!」
腹を蹴って逃走した。
着物が着崩れるのなんて気にせずに塀を飛び越える。
降りる前に振り返ると、縁側に伏せて動かない杏寿郎の姿が見えた。
「ごめん!ごめん杏寿郎!!」
まだ私達には早いと思うから!正直とても凄く非常に泊まりたかったし口付けもしたかった!
だけど、私の頭は破裂寸前、容量越えるんです。
心の中で土下座しながら自分の屋敷まで全速力で逃げ帰った。
鳴柱様の足の速さを見くびらないで欲しい。
「はああ〜〜〜!!」
深い溜息とともに畳まれたままの布団に飛び込む。
次 どんな顔して会えばいいんだろう。
杏寿郎も酔っていたとはいえ、流石にあれは覚えているはずだ。
どうかどうか明日は会いませんように、といつもなら思うはずもないことを思う。
それにしても、と、自分の唇にそっと触れる。
とても柔らかかった。
形のよくて薄めの唇、つやぷるとは言えなかったけど、とても感触が良かった。
そして、とても熱かった。
「〜〜〜っ!」
先程のことを思い出して顔を両手で覆う。
もし、もしも二度目の口付けを受け入れていたら今頃どうなっていただろうか。
杏寿郎と一線を越えるなんて事に……
いやいや、あの杏寿郎に限ってそれは無いだろう!!
「今日はもう寝よう……」
これから湯を沸かすのも億劫で、着替えて寝る準備を整えて、直ぐに床に着くことにした。
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青葉(プロフ) - 莉子さん» そんな風に言って頂けるなんてありがとうございます!とても励みになります´ω`* 頑張ります!! (2021年3月1日 23時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 先程更新された分のお話読みました!凄く胸がキュンキュンしました^^やっぱりウブな煉獄さんが好きです!原作のイメージそのままです( ´ ▽ ` )更新頑張ってください! (2021年3月1日 21時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます。そうなんです、常日頃は鋭敏でも恋愛事に関しては鈍感だといいよなぁなんて思いますね^^* (2021年3月1日 21時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - もどかしいですねぇ^^でも煉獄さんぽくて、好きです。絶対鈍感ですもんね。 (2021年2月26日 19時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - ひまわりさん» 思う存分妄想を吐き出しております!もっと勉強しながら頑張ります、ありがとうございます! (2021年1月27日 10時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青葉 | 作成日時:2021年1月16日 23時