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第21話 ページ21





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「師範、行ってきます!」



師範の桑島さんに手を振りながら藤襲山へと向かう。
これから最終選別だ。気合を入れるために頬を力一杯叩いた。


到着したのは私が最後みたいで、既に数十人人が集まっていた。


その中でも一番目立っていたのは黄色い髪の男の子、後に名前を知るけど ───煉獄杏寿郎だった。






「ちょっと待ってちょっと待って」



一体の鬼をやっつけた!と思ったら直ぐに現れた二体の鬼。まだ体勢が整ってなくて、やばいやられる!と目を瞑った。



「炎の呼吸・壱ノ型 不知火!」

「……え!?」



その声に目を開けると、先程の派手な男の子が刀を構えていた。二体のうち一体が塵となって消えていく様子が見えた。



「まだ一体いるぞ!」

「はいいぃぃ!!」



体勢を整えてすぐさま残りの一体の首を落とした。
助かったと胸を撫で下ろしていると、目の前数cmに男の子の迫力がある顔がせまる。



「鬼を前にして目を瞑ってしまっては駄目だ!敵から目を離すな!」

「ご、ごめんなさい!!」

「うむ!…何はともあれ、君が無事でよかった!」




顔の距離はそのままで、ふわりと笑った。


私は単純だった。


その時、恋に落ちたのだ。



「貴方の名前を教えてください!!!」

「ん? 俺は煉獄杏寿郎!」

「煉獄杏寿郎様!!」

「俺はそんな立派な人じゃない、そんなに堅苦しくしないでくれ!」



わはは、と豪快に笑うその姿に胸がぎゅっとなった。
あ〜〜好きだ〜〜〜!!と叫びそうになりながらも我慢した。偉い私!


その時、遠くから悲鳴が聞こえてきて、彼は直ぐにその場から消えてしまった。



「あ、しまった!私の名前伝えれてない!!」



その後、彼に名前を伝えなくては!!と凄まじい勢いで鬼を斬って斬って斬りまくって、数日後、軽快な足取りで藤の花が咲き乱れる道を進んで行った。

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青葉(プロフ) - 莉子さん» そんな風に言って頂けるなんてありがとうございます!とても励みになります´ω`* 頑張ります!! (2021年3月1日 23時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 先程更新された分のお話読みました!凄く胸がキュンキュンしました^^やっぱりウブな煉獄さんが好きです!原作のイメージそのままです( ´ ▽ ` )更新頑張ってください! (2021年3月1日 21時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます。そうなんです、常日頃は鋭敏でも恋愛事に関しては鈍感だといいよなぁなんて思いますね^^* (2021年3月1日 21時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - もどかしいですねぇ^^でも煉獄さんぽくて、好きです。絶対鈍感ですもんね。 (2021年2月26日 19時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - ひまわりさん» 思う存分妄想を吐き出しております!もっと勉強しながら頑張ります、ありがとうございます! (2021年1月27日 10時) (レス) id: be645905ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青葉 | 作成日時:2021年1月16日 23時

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