聖女候補の3人目の条件酷すぎる

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貴方side


「そうしとき」

「構造もやけど名前も覚えんとスパイと間違われるで」

「それじゃ僕はコレで、またお会いしましょう」

そう言って足音を小さくたてながらどこかへ向かった。
私はノックをして扉を開ける。

「失礼します」

頭を下げてそういうと軍服の人2名、そして和服の人1名。
ロボットさんかななんて思って話しかける。

「すいません、コレを渡しに来ました」

そういうと椅子をぐるっと回して振り返る。
「すまんなぁ」と言うロボット様。

Rb「ん？あんさん新入り……？
服乱れとるし何より」

Rb「我々国の言葉話とらんやん」

と言われた。
カマをかけられてるかもしれなくて「申し訳ございません、次は身だしなみをよく確認してからきさせていただきます」と返す。

Rb「そ、そんじゃはよ出てってくれん？
聖女の行動監視せんとアカンのよ」

Rb(特に1人目の聖女候補。
あれええわ)

「そうですか、すみません。
失礼しました」

そう言って部屋から出た。
上の文字を確認してその場を去った。

「やっぱり監視室、同じ文字」

なんて思ってると金属がぶつかり合う音がする。
気になり音のする方へ向かうとフードの人と今にも倒れそうで顔色の悪い眼鏡をかけた人が戦っていた。

周りは「ゾム隊長、頑張ってください！！」や「書記長様ほんとに1週間ぶりに動いてんのか！？」などの声が聞こえる。

賑やかさがアイツら見たいで「2人とも頑張れ」なんて言葉を出した。
すると2人が一瞬こっちを見た気がした。

私がいる所は壁際の向こうからすると見えない所なはずなのに、まぁ気のせいか。それだけで済ませた。

(なんやあのメイド、メイドちゃう気がする)

(ほんとにメイドか？見たことない)

急いでその場を去ろうとすると「はぁ！？」と大きな声が聞こえる。
声に驚いて誰が大声を出したかを確認すべくちらっと除く。

するとメガネの赤いマフラー、いや今にも倒れそうな人が耳に手を当て話していた。
話してる内容は分からなかった。
するとパーカーの人が指示をだす。

「お前ら！！3人目の聖女を探し出せ！
ある程度の怪我は許容範囲や！」

そういうと「はっ！！」と全員の息があった返事が城に響く。

3人目の聖女？それって私じゃん！
そう思って自分の部屋に戻ろうと後ろを振り返って自分の部屋へと足を運ぶが全くと言っていいほど辿り着かない。

「迷路かなにかでしょ…」

なんて声を漏らすと「そこのメイドさん」と糸目の人あの人に呼び止められる。

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