一般人の子の家に生得領域あって笑えない【呪術廻戦】

家が嫌い ページ4

貴方side


「ただいまー…」

そう言って改めて家に帰れば、ドヨンと歪んだ空気が出迎えてくれる。
リビングの扉を開ければ パリンッ と顔の横に何かが通り過ぎる。

「ぇ？あ、ただいまです」

下唇を噛んでは泣きたいのを耐える。
言葉より先に飛んできたのは、食べ物が乗ってたであろうお皿。

床には皿の破片が散らばった。

いやお前が悪いのに、なんでこっちまで被害喰らわないといけないの？死ねよ

そう父親に対し心の中で毒を吐いては、新聞紙を用意する

父親「どこ遊び行っとんじゃ、学校にも行ってないお前が遊び行くとか舐めてんのか」

「いや別に舐めては無いです」

父親「俺を舐めやがって、巫山戯んな。
俺が死んだらお前なんか真っ先に死ぬんだからな。自立なんてできてないお前が」

「知ってます」

帰ってきてはグチグチと文句を言われる。

どうせパチンコで負けて、スマホゲームで負けただけだろ。こっち悪くないじゃんか

皿の破片を拾っていると《こ"ろ"スゥ"？？》と幻聴が聞こえる。

頷いてしまいたい気持ちを押し殺し、その声は無視する。

「死ねばいいのに」

小声でそう呟いたら聞こえていたのか、いきなり頭を掴まれては扉に頭を打ち付けられる。

ガコンとなる扉。左側がジンジンと痛みキーンと耳鳴りがする。

父親「もういっぺん言え。俺に向かって直接。
言えんじゃろ、言えるわけないだろお前が」

皿の破片を踏む父親、痛かったのか「お前のせい」だと言ってその破片を投げてくる。

泣いたらダメだ、うるさいと怒られる。
どれだけ声を押し殺しても言われる、泣いたらいけない。
学んだでしょ 自分に言い聞かせながら口では謝る。

悪いのは私じゃない。
アイツだ、悪いのはアイツなんだ。

片付けては逃げずにリビングにいる。
移動なんてしたらもっと激怒するのを知ってるから。

スマホで母さんに連絡しようと思ったら、別のスマホが出てくる。

触るとカメラ機能しかなくて、不思議に思いながらも変質者のことを思い出す。

そういえば、適当な所に置いては母さんに連絡する。
そうして適当に時間を潰す。

頭痛いな、なんでだっけ。
まぁ、どうせストレスだから考えなくていっか。

その日1日父親が機嫌悪いまま終わった。

お前が生きる意味、価値を教えろって面白いよね。
そんなのお前が生きてる限りないってのに、正直な事を言わないでその日は夜更かしして眠る。

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