一般人の子の家に生得領域あって笑えない【呪術廻戦】

家の子 見えない ページ22

貴方side


振り向くがナニも居ない。ただ1、2年が声を上げた、何か見ちゃいけないモノを見たような反応で。

「…呪霊がいたってこと？」

虎杖「あれ夏油先生のだよな！？」

夏油「残念ながら違うね」

五条「やっと見れたねー。
でもあれは憑いただけ、だから原因ではないかな｣

何を言ってるのかあまり理解が出来ない。
頭にはてなマークを浮かべていると、夏油さんが「終了！」と声を上げた。

夏油「伏黒1本先取ったからね。
一応宣言しとかないと」

伏黒「今、言う必要ありますか…それ」

釘崎「まぁハッキリするし、いいんじゃない？」

もう聞かなくていっかぁ…。戸惑うの疲れちゃった。
すると後ろから「一撃は入れれたな！」とパンダさんが声をかけてくれる。

「ありがとうございます、パンダさん」

パンダ「パンダでいいぞ。伏せがれたとはいえ、一撃入れに行ったのは偉いんじゃないか？」

狗巻「しゃけ！」

真希「ま、少しはやるってことだな。
私らの足元にゃ及ばねーけど」

乙骨「でもあの体制から蹴ろうとしたのは凄いよね。
僕、1年の頃の真希さん思い出しちゃった」

パンダ「あん頃の憂太はシゴかれてたもんな」

乙骨「パンダくん！それは内緒だよ」

焦る乙骨さんに対し、「すまんすまん」と笑うパンダ。
仲良しだなぁと和みつつ、視線が痛い。乙骨さんからの。

乙骨「その…Aちゃん。怪我とか大丈夫…？」

「多分大丈夫です。ピンピンしてますし！」

腕を動かし元気だよアピールをしていると、左腕を掴まれぎゅっと握られる。

ものすんごい痛みを感じ顔が歪む、でも平然なフリをしようとするが物凄い剣幕で聞かれる。

乙骨「もう1回聞くね、怪我とか大丈夫？」

「…大丈夫です」

乙骨「へー、ならもうちょっと強く握ってもいいよね？」

ぐっと力を入れられ、ミシミシと音が聞こえる。
顔を歪ませちゃいけない、泣いたら行けない。父親のせいで染み付いた癖が私に囁く。

「…どうしました」

乙骨「はぁ、その調子だったらまだ動けるよね。
Aちゃん、僕と…手合わせしよっか」

首を傾げてそういう乙骨さん。
目に光はなく、ただ私に怒っているようだった。

乙骨「手加減はしてあげる、だって可愛い後輩だからね」

「ね、いいでしょ」そう言ってまた、グラウンドの真ん中に立たされる。

乙骨「素手で相手したげる。今ならまだ間に合うけど、どうする？」

周りの声が聞こえてないのか、暴走している乙骨さん。
私もムキになってしまう。

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