鬼ごっこの時間【実況者】

新しい鬼 ページ17

貴方side


私は逃げ始めた。
周りにいたはずの我々ださんやぴくとさんがいなかったからだ。

日常組も見当たらない、もしかして食べられた？
もう私と他の…何も知らない人間しか存在してない？

「いやだ…嫌だ、嫌だ」

あの人達が死ぬわけが無い。
主役は今日も明日もあの人達で。
マインクラフターの日常を伝えてくれる人達。
面白いや楽しいを提供してくれる白い人。

その人達がいなくなるなんて嫌だ…。
こんなに不安になるのは何故？もしかして能力？

周りを見渡しても青鬼や人しかいない。
実況者なんて…あの人達はどこにも居ない。
チラッとスーツ姿の人が見えた、うつせんせい？

そう思って私は駆け寄る。

「うつせんせ…い？」

？？「残念、違いまぁす」

ニコニコと笑う人物。
紺色の髪、赤色が少し混じってる目。

？？「捕まえた」

ハートがつきそうな声でそう言った人物は…。

「こ…んたみ、さん？」

自分でそう言っておきながら声は震えていた。私の両腕を掴み逃がさないように力を入れている。

km「流石に女の子だから乱暴は出来ないなぁ…ねぇ？みっどぉ」

そう言うとコンタミさんの横でふよふよ浮いているみどりくん。
さっきまで居なかったのに…これが本に書いてあった能力？

「ぁ、い、や」

ここまで来て死ぬの？
食べられちゃうの？嫌だ、ここまで来たら逃げたい…脱出して運営の動画や…待って。

この人達の本当の姿…本性をしって私はこの人達の動画を見て楽しめる？否無理。

md「ﾊﾔｸ死んでればﾗｸﾀﾞｯﾀﾉﾆﾈ」

掴まれてる腕は動かない。
離れない力を入れたらミシミシと骨が軋む音がする。

「っ、は、なしてください。
セクハラですよ」

二の腕よりしただけどでも人に腕を触られるのは嫌いだ。

Km「ごめんね、でも離すのは無理かなぁ」

md「ﾄﾞｯﾁｶﾞ倒す？」

みどりくんは私のことを気にせず話し始める。

Km「逃げようって思ってる？
もし逃げれたとしても無駄だよ、だって俺の能力は青鬼の視界や聴覚を共有して見れるんだから」

Km「だから逃げても君が追われてれば見つけるのなんて簡単な訳」

冷たい目、もう諦めろと言われている。
でも用済みだったとしても何も出来ない訳では無い。

ここまでほぼ一人でやってきたんだ…。
忘れてたけどホワイト…白いぺいんとさんの力も借りたけど。

……待って、でも真由が死ぬことを知らせてくれたのは誰？あの声の主は……？

？？《気づくのおそーい！》

？？《だな…お前まだ走れる？》

二人→←悲しい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す