昔の友？ ページ31
ダインside
俺はいつものように酒を飲んでいた。
周りから向けられる不審な目線を気にせずに。
その時だった俺のところに影ができたのは、あの時と同じように影を作った人物は「やぁ、お兄さん1人かい？」と声をかけてきた。
ちらっと視線を移すとあの時と同じ顔で俺に話しかけてきた。
貴様はまた"辛そうな顔"で話しかけるな。
「良かったら奢るよ、だからさぁ…ちょっと話さない？」
ダイン「大丈夫だ」
断る、またよからぬ事を考えているのだろう。
座ろうとしてくるところに俺は次の言葉をなげかける。
「座る前にひとつ聞きたい｣
「もし貴様が英雄になった時なれたのは誰のおかげだと思う」
そんなことを聞くと面白がりながら、貴様は笑った。
「己の力と仲間の犠牲」
平然となんともない顔をしながら答える。
己の力にそんなに自信があるのかはたまたそれが当然だとでもいいたいのか、俺には理解ができない、いやする気がない。
「相変わらず1人ですねぇ」
目の前の席に座っては笑いかけてくるA。
ダイン「その減らず口も相変わらずだな」
あの時と同じだな、貴様は俺が怪我をした時助けたのは何故だ、アレだけの理由じゃないはずだ。
俺はそれを言いたかったのに
「おやまぁ命の恩人に対してそれは酷いんじゃない？」
ダイン「貴様も同じだろう」
「さぁね」
そんな会話で終わってしまう。
俺はそんなことが話したいんじゃない、今まで何をしていた、どうして俺の前から消えた、なぜ貴様は俺の__になった。
ダイン「…久しいな」
「多くは語らずですか、ま貴方らしいですね」
「それには同意だけれど」
どこか遠い目をしながらそんなことを言われる。
ダイン「そうか、今は何をしている」
「旅、貴方達のお陰でね1つの場所に留まれたもんじゃない」
笑いながら冗談をいうA。
俺はあの時貴様に会ったことを、貴様に助けてもらったことを後悔している。
俺は下唇を噛むことしか出来ないのだから。
「嘘だよ、ダインに会わなくともいずれこうなる運命なんだから」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 650人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜奈(プロフ) - わたあめちゃんさん» コメントありがとうございます。神作品！？！？嬉しい言葉すぎて涙が…うぐぐ更新頑張ります！！ (10月28日 0時) (
レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
わたあめちゃん - はじめましてー！小説読ませてもらいました！神作品ですね！続き楽しみでいつも待っています！ (10月27日 19時) (レス) @page2 id: ff372044f8 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！！文章読みやすい！？初めて言われました、嬉しいです。これからも見やすく面白い小説書けるように頑張ります！コメントありがとうございます (8月10日 18時) (レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - もこさん» わわ、通知届いてなくて返信遅れてしまいすみません。コメントありがとうございます！れ愛され＆逆ハーいいですよね。私も好きです。嬉しいコメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (8月10日 18時) (レス) @page49 id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメ失礼します 文章読みやすくて面白いです これからも無理のない範囲で頑張ってください (8月10日 0時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜奈 | 作成日時：2022年8月17日 1時
