夜風 ページ26
貴方side
冷たい風にあたっては必死に何時もの調子に戻そうとモンド城の1番目立つ協会の前にある大きな風神の神像の手のひらに座る。
「どっかの誰かさんを思い出しちゃうなぁ」
乾いた笑いが静かな夜に溶けていく。
そこに冷たくない何処か暖かな風が吹き余韻を残しつつ消えた。
「……噂をすればなんとやら」
ウェ「酷いなぁ、せっかく僕が来たんだから喜んでくれたっていいじゃないか。旅人の前ではあんなふうに振舞ってるのに」
後ろから聞こえる声には決して振り向かず真ん中ではなく少しだけ移動し隣に座れるようにする。
ウェ「それにしても君は…まぁいいや、ね たまにはお酌してよ」
「私も飲みますよ」
ウェ「足りなくなったらお店に戻ろう」
「ディルックさんが可哀想になってきた」
なんて言いながら小さな器に酒を入れてはこんつとウェンティが持っているのに当てる。
「大切な仲間に会えたことに乾杯」
ウェ「君らしくないね。
ま、僕は君とふたりで飲めるならなんでもいいや｣
何処からか視線を感じながらちょびちょびと飲み直す。
いつの間にかさめた酔いを無駄にする。
「バルバトス、1つ詩を聞かせてよ」
ウェ「じゃあ昔のことでも話そうか」
それからウェンティは私のために1度聞いた詩を私に聞かせる。
数分すると詩が終え、空になった器にお酒を注ぐ嬉しそうにその器のお酒を飲み干しては私に差し出し入れてくれるんでしょ？とニヤッと笑う。
「はいはい、ウェンティくんがそういうなら」
ウェ「初めて聞けたな」
なんていたずらっ子のような笑みを浮かべ直す。
「お酒のせい」
素っ気なくそんな言葉を言うとそっかぁと嬉しそうな声と共にお酒をぐびぐび飲むウェンティくん。
ウェ「じいさんは？」
「モラ…じゃなくて鍾離先生は元気そうだったよ。
今は蛍ちゃんと岩王帝君のために走り回ってて！」
なんて言うとウェンティくんが笑い始めた。
つられて私も笑う。
ウェ「あのじいさん結構やらかしてるね〜！」
ウェンティの飲むペースが上がる、それにつられ私も飲むペースをあげる。
「ウェンティくんったらほんとに」
ウェ「AもAだよ、今だってくんつけてボクのこと呼ぶんだから」
「…ウェンティそろそろ隕石が降ってくると思ってもいいんだよ」
ウェ「それは嫌だね、あのじいさんのなんて喰らいたくないんだから」
「それはあの人も同じだよ多分。
あの呑兵衛詩人が！って言いながら私に話してるんじゃないー？」
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夜奈(プロフ) - わたあめちゃんさん» コメントありがとうございます。神作品！？！？嬉しい言葉すぎて涙が…うぐぐ更新頑張ります！！ (10月28日 0時) (
レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
わたあめちゃん - はじめましてー！小説読ませてもらいました！神作品ですね！続き楽しみでいつも待っています！ (10月27日 19時) (レス) @page2 id: ff372044f8 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！！文章読みやすい！？初めて言われました、嬉しいです。これからも見やすく面白い小説書けるように頑張ります！コメントありがとうございます (8月10日 18時) (レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - もこさん» わわ、通知届いてなくて返信遅れてしまいすみません。コメントありがとうございます！れ愛され＆逆ハーいいですよね。私も好きです。嬉しいコメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (8月10日 18時) (レス) @page49 id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメ失礼します 文章読みやすくて面白いです これからも無理のない範囲で頑張ってください (8月10日 0時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜奈 | 作成日時：2022年8月17日 1時
