顔見知り ページ25
貴方side
エンジェルシェアの扉を開けてディルックの旦那に手を振りお酒を1杯頼む。
そのお酒を受け取り顔見知りの元へと行く。
「絶対来ちゃダメですよ」
2人にそう言い笑いかけて改めて顔見知りの元に行き声をかける。
「やぁ、お兄さん１人かい？」
と声をかけるが無視される。
「良かったら奢るよ、だからさぁ…ちょっと話さない？」
なんてだる絡みをすると「大丈夫だ」と顔を見ずに言われてしまう。
全く本性を見せれる1人だって言うのに釣れないねぇ。
と言うと金髪の不思議な瞳が揺れ私を見た。
目をかっ開いては私を見つめる。
「座る前にひとつ聞きたい｣
「もし貴様が英雄になった時なれたのは誰のおかげだと思う」
「己の力と仲間の犠牲」
なんて言うとふんっと素っ気ない返事をしては目の前の席に座る。
「相変わらず1人ですねぇ」
ダイン「その減らず口も相変わらずだな」
「おやまぁ命の恩人に対してそれは酷いんじゃない？」
ダイン「貴様も同じだろう」
「さぁね」
酒を1口飲む。
ダイン「…久しいな」
「多くは語らずですか、ま貴方らしいですね」
また1口。
「それには同意だけれど」
ダイン「そうか、今は何をしている」
「旅、貴方達のお陰でね1つの場所に留まれたもんじゃない」
なんて冗談で言うと口を噤んでしまう。
「嘘だよ、ダインに会わなくともいずれこうなる運命なんだから」
ダイン「貴様は何時も見落としている」
「なにが」
ダイン「貴様は今旅をしていると言ったな。
貴様は仲間の
俺を雇った雇用主を騙しているだろう。
それに貴様は未だに＿＿＿＿＿＿＿」
心臓の音がうるさくなった。
なんでバレてるの、と小さく呟いた。
ダイン「貴様のことは俺が1番分かっている。
それは同じだろう」
「ええ、彼を除き貴方のことを分かっているのは私。
だけど何故そう思ったの？」
ダインは静かにお酒を見つめた。
嗚呼、そっか…そうなんだ最初から知ってたんだ。
「それでも貴方は」
おかしいな、もうお酒がまわったのか。
「……好きだよダイン。
これからも、この先もずーっとね」
恋愛感情とはまた違うけど。
と付け足して今あるグラスのお酒を飲み干しては席を立つ。
小声で彼の言葉が聞こえる。
ダイン「俺の好意とお前の好きは違う」
「ダインも歳だね」
その言葉を残してはお金を払い店から出ていく。
"顔見知り"の彼はこの先も顔見知りなのだろう
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夜奈(プロフ) - わたあめちゃんさん» コメントありがとうございます。神作品！？！？嬉しい言葉すぎて涙が…うぐぐ更新頑張ります！！ (10月28日 0時) (
レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
わたあめちゃん - はじめましてー！小説読ませてもらいました！神作品ですね！続き楽しみでいつも待っています！ (10月27日 19時) (レス) @page2 id: ff372044f8 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！！文章読みやすい！？初めて言われました、嬉しいです。これからも見やすく面白い小説書けるように頑張ります！コメントありがとうございます (8月10日 18時) (レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - もこさん» わわ、通知届いてなくて返信遅れてしまいすみません。コメントありがとうございます！れ愛され＆逆ハーいいですよね。私も好きです。嬉しいコメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (8月10日 18時) (レス) @page49 id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメ失礼します 文章読みやすくて面白いです これからも無理のない範囲で頑張ってください (8月10日 0時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜奈 | 作成日時：2022年8月17日 1時
