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森本くんが半分くらい持っててくれた。それでも結構重かったから、森本くんが手伝ってくれなければ私の腕が昇天していたかもしれない。本当に感謝でしかない…
「あの…森本くん、手伝ってくれてありがとう！」
慎太郎「いいえ！あ、俺がしたくてしただけだから、そんな頭下げなくていいよ！」
「…そう？」
慎太郎「うん！また困ったらいつでも、ね！！」
走っていく後ろ姿を眺めて、職員室を出た廊下で棒立ち。
ちょいと失礼なことを言うと、森本くんってただの陽キャだと思ってた。毎日、怖そうなピアス開けてて細い人と背がでっかい人と一緒にいるから、そんなイメージが勝手に定着。
でも、今のでめちゃくちゃ良い方だと分かり、印象がガラリと変わった。何枚も積み重なってるプリントを、半分より多めに持ってくれたし、そんな気遣いができるんだなって。
感謝でいっぱいの気持ちになった。
〜〜〜
慎太郎side
高校2年生になって、同じクラスになったAさんと今初めて話した。正直に言うと…めっちゃ可愛かった。なにあれ、天使…？
それにしても…Aさんと誰かが一緒にいるのをあまり見たことがない。あ、もしかしたら俺の知らない所でめっちゃ仲のいい子とか居ると思うけど！
話すとあんなに可愛いし楽しいのに、なんでだろうなって。
樹「しんたろー？？大丈夫？」
ジェシー「めっちゃボーっとしてたよ！写真撮っておけばよかったかな」
慎太郎「あーごめん笑 ちょっと考え事みたいなのしてた」
ジェシー「珍しいね。大丈夫？なんでも相談乗るからね」
樹「うん。どんどん話しちゃっていいから。」
慎太郎「えーー、…秘密！！」
こうやって、いつもふざけてるけど、なんだかんだで優しい2人といつも一緒にいる。…あ、そうだ。Aさんに友達いっぱい紹介するのはどう？いや、余計なお世話か…。
でも、Aさんの良さを皆にもっと知ってもらいたいな…
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作者名：りんご | 作成日時：2022年11月26日 18時
