あまいね 【原神】 【短編集】

続 ページ34

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「ならどうするんですか？」


『...わかった。一発殴りでどう？』


「本当に今日寝ませんよ」


『わかったビンタは！？』


賢者の目の前で交渉するA


ちなみに賢者は困惑していた


「はあ...わかりました。俺がなんとかしておきますから」


『でもアルハイゼンが悪いわけじゃないじゃん。あの糞野郎が悪いし』


ずっと目から水滴が流れ、殿堂の床を濡らしている


『私の【世界樹と記憶の関係 又は拒否方法】が賢者に否定されるのはおかしいでしょ？』


『このスメールの国で、学者の考えを否定するのは許されることじゃない』


『マハールッカデヴァータ様に、現草神に楯突くのと同じことよ』


その言葉を聞いた賢者が怒りを表す


「マハールッカデヴァータ様はこのことを望んだ。お前の考えは要らないことだからな」


『なら、私が前に書いた【クラクサナリデビとマハールッカデヴァータの関係】は？どうなったわけ？』


激しい口論をしているが、優勢なのはAの方だ


彼女は全てを見通していた


クラクサナリデビはマハールッカデヴァータの【枝】であること


後にマハールッカデヴァータは世界樹の記憶から消え、大樹の名前になること


新たな神が作られることさえも


彼女は見ていた


いや、見たことがあったのだ


これを語ったことがあるのはアルハイゼンただ一人になる


昔、彼女はアルハイゼンに聞いたのだ





『ねえ、深淵って知ってる？』




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