再会の話をしよう ページ10
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コンビニで冷たいコーヒーを買って喉に流し込む。
今日だけで、色んな感情が胸を駆け抜けた。
それと同時に色々な事を思い出した。
当たり前だと思っていた時間。
当たり前だと思っていた場所。
当たり前だと思っていたジミン。
今、叶えれるとすれば
「一度でいい。会わせて欲しい。ジミンと…」
ギュッと缶を握りしめる。
すると。
？「〜〜…側に居てずっと…〜の…ずっと…〜」
誰かの歌が聞こえた。
「……」
？「遠くなりそうで〜…辛い〜〜…」
私は缶が手から滑り落ちるのも構わず走った。
あの歌声が耳に響く。
すぐそこにいる。
ずっと会いたかったあいつが。
ジミンが。
角を曲がった瞬間公園が見えた。
中に入ると、ブランコに乗って夜空を見上げている男がいた。
「……ジミナ？」
名前を呼ぶと、驚いたようにこちらを向き、走り出した。
「まって…っ
ジミ…っ
ちょ…っ待て………って
待てよこの野郎！！！！」
走るジミンと思われる男の首根っこを掴み、スッ転ばした。
？「った！？？」
「……お前、ジミンだよな」
？「離せ！離して！！」
私を不審者とでも思っているのかコイツ。
「Aだよ、ジミン。
……もう、忘れた？
私の記憶はもうないのか…？」
自分で言っておいて悲しくなってくる。
そう言い終わると、ジミンはすごい勢いで見上げてきた。
JM 「……ほ、本当に？
本当に、A？」
「本当だ…」
JM 「どうして、ここに」
「今日のライブ、見てた」
JM 「うそ！？
あー、そうなんだ。なんか恥ずかしいな」
そう言いながら立ち上がった。
その身長は、けして高いとは言えないけど、昔よりも伸びていた。
JM 「えっと、逃げてごめんね。サセンかと思って…」
「いや、いい。私こそごめん。いきなりハッ倒して」
JM 「本当だよ。男に追い付いて引っ張り倒すなんて…」
「うるせぇ。
それより、まだまだ聞きたいことあるんだけど…」
そういうと、ジミンは気まずそうに視線を反らした。
JM 「そう、だよね。
わかった。カトク教えて。
また暇が取れたら連絡するから」
「ん…。わかった」
続く
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作者名：大晦日詩乃 | 作成日時：2016年12月23日 17時
