おれのゆめ。【橙】

ゆ ページ4

一度、出してしまったら、もう二度と戻れないもの。




それは声。







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「おれな、大人になったら、Aちゃんとけっこんするのがゆめなんよ！」

『え！ジェルくん、そうなん？！』

「うん！大人になったら、けっこんしてくれる？」

『うん！絶対しよーね！』


＿＿＿＿＿＿＿＿





"絶対しよーね！"






ねぇ、君は、




俺を振り回すのが得意なん？？









『じゃーね！ジェル。』

「おう。また明日。」








明日。



君といれる最終日。









＿＿＿＿


『ジェルー！かえろ！』

「おー」



『ジェルー！どお？私が居なくなって寂しい？』


そんなん。あたりまえやん。






「なぁ、今日の夜、出発するんやろ？」

『そやよー』

「出発する前。言いたいことあるんやけど。」

『大丈夫やよ！18時ぐらいに外出とって。』





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『あ、ジェル』

「ごめんな。今の状況で言うのは違うと思うんやけど言ってええ？」

『...うん。いいよ。』

「俺な。ずっとAが好き。」

『......うん。ありがとう。返事なんだけどさ。今は無理かな。また、会う時にいいたい。』

「うん。待ってるな。」







また会うまで。



待ってるな。

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