私達の主役は〇〇だ

No.81 逆転劇？反逆撃？ ページ36

『どうして、ですか』

失礼だとは思う、だけど、この疑問は最もだと思う。

私は貴方たちを騙していたのに。

罵られてもおかしくはない。

助ける筈はないだろ。

kn「どうしてって」

でも彼は、この疑問が寧ろ疑問なのだろう。首を傾げる。

kn「お前はお前やんか」
『違う、私は、この子ではありません』

自分の胸に手を当てる。言っていて心が傷つく。だが

kn「は？何言うとるん。食堂で啖呵を切ったのも、俺を隠してくれたんも、ショッピくんに対して怒ったんも、お前なんやろ」
『！』

駄目だ本気で泣きそう。

kn「人格とか体とか入れ替わりとかよおわからんよ。だけど今までの行動はお前で、俺はお前のその行動に好感を持ったんやから。自信持て！」

笑って背中を叩かれる。

何かが心から落ちて、何かが心に湧き上がる。

kn「そら入れ替わったんですなんて言って信じるやつおらへんし、お前の行動は至極まっとうや」

いきなりリアリスト突っ込むじゃんちょっと面白い。吹き出すと、彼はお！と喜んでくれる。

kn「立てるか？」

コネシマは立って私に手を伸ばす。それをがっちりとつかみ、私は思いっきり立ち上がる。

kn「いい顔しとるやんけ！」
『当たり前でしょう、私は』
kn「顔面国宝級の絶世の美女やもんな！」
『なんでそれ覚えてるんですか！』

二度目はさすがに恥ずかしいから言いません！

茶番のおかげで、力がみなぎり、死ぬ気は消えた。

kn「安心しろ、何かあっても俺が守ったる。お前はぶっこんでいけ」
『はい』
kn「お前の尖り、いまこそみせたれ！」
『突き刺してやります！』



まずは深呼吸。

会場は静寂に支配され、誰一人言葉を発さない。



しようと思った準備出来てないし、書類はまるで手元にない。

『皆様おそろいのようですので』

だけどもうこの際だ、一度死にそうになった身だ。


『それではこれから』


戦争というには小規模で、戦闘と言うには一方的で、口論と言うには収まりきらない。

名前なんていらないな。みんな勝手につけてくれ。


『復讐劇、開幕でございます』


これは私達の物語なのだから。








打ち切りじゃないです安心して

あとちょこちょこ修正してます。すいません！

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