私達の主役は〇〇だ

No.58 睡眠不足は体に毒 ページ13

『あ〜〜〜〜！！』

夜中だというのに眠れない。イライラが増す。私は毎日夜21時には眠くなるというのに。しかも無理やり寝ても眠りが浅い！

今もぐずりながら時計を見ると、2時。起きるにも寝るにも微妙な時間だ。

最近の睡眠不足、理由は多分襲撃事件のストレスだろ。気づいてなかったが、心身へのダメージが思いの外及んでいた。

『・・睡眠薬でも飲むか？』

確かくられ先生が持ってたはず。記録で飲んでるところあったし、好きに持ってけと言っていた。明日日が昇ったら取りに行こう。







em「あれ」
『あ』

ドアを開けて廊下を出た瞬間、エミさんと鉢合う。手には書類。あれベスト来てないじゃん貴重。写真とってもいいですか？

em「おはようございます」
『おはようございます！』
em「なにかご用事ですか？」
『えぇ、実はくられ先生のところへ』

お薬をもらいに行きます！は伏せておこう。なにか心配されるような気がしてならない。私のサイドエフェクトがそういってる。

em「ご一緒してもよろしいですか？」
『へ？いや、エーミール様・・』

ありがたいことはありがたいんだが、と書類に目を動かす。それに気づき、あ、と声を出す。

em「・・聞いといて申し訳ありません・・」
『お気持ちはありがたいですが、四六時中私についてなくても。エーミール様はご自分の職務を優先してくださいませ』

そら四六時中イケメンが隣に歩いてるのは最高にハイではあるが、暇な私と違って彼らは幹部としての役割がある。優先すべきはそちらだろう。

em「キョウカさん、目を離すと絶対トラブルに巻き込まれるのが心配で心配で」

ど正論。まだ赤ちゃんのほうが大人しくしてるわ。

トラブルに愛さてるのかなやだぁ私はオメーのこと大嫌いだよ！！！！！

em「うーん、やっぱついていきましょうか」
『お母さんですか？』
ci「ど真ん中で何してん」

チーノくんは寝起きなのかあくびをしながらこちらに来る。あくびによる涙目ってことはわかるんですけどあのそのちょっと理性が暴走するのでカタツムリ並みの速度で近寄ってきてもらっていいですか。

em「実は、キョウカさんがくられ先生の所に行くというのですが・・」
『一人で行けますよ私』
em「一人した途端何されるか分かんないやろ」

ワガママな子供を言い聞かせるお母さんやんけ。母性ミール。エプロン来てほしい切実に。

ci「なら俺ついていこうか？」
『え』
em「いいんですか？」
ci「おん。今暇やし」


このままじゃ廊下出るたびに幹部侍らすことになるんだが。みんな過保護か？

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