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お昼休み、山田とご飯を食べるのが私の恒例となっていた。
注文を済ませ、運ばれてくるものを待っている。
山田「…あの、…ほんとにどうしたんすか?しき先輩。」
私の向かいに座っている山田。
今食べているのはセルフサービスのたくあん。
山田「急にニヤニヤしたり、考え込んだり。」
「…んー、」
確かに今日は彼の事で頭がいっぱいだった。
恋というものはこんなにも人を変えてしまうものなのか。
「まぁ、私生活でもいろいろ…」
普段生意気な山田に惚気でもしてやろうかと思い、話し始めたけど、
山田「……っぷは、ははっ、!!」
急に吹き出した山田。
なに?と聞くと、
山田「…いや、…ほら、……」
私の頭のはるか上を指す。
その方向には壁掛けの小型テレビ。
さっき、気前のいい店主がつけてくれたものがあった。
「……あ、」
『…いや、なんでですかー!?』
ガヤガヤとした声とともに聞き慣れた声が入ってきた。
そこにはアイドル全開の笑顔を撒き散らした"大貴さん"。
そういえば、彼の仕事をしている姿、初めて見たかも。
昔っからテレビとは縁がなかった私は初めてテレビの中の彼を見た。
やっぱりカッコいいなー、なんて思っていると、
山田「この人、しき先輩が追ってる人じゃないですか?AYTの。」
「……あ、あぁ、まぁ、ね。」
春夏秋冬A。完全に忘れてました。
大貴さんは、一般女性との目撃情報があったんだった……
これって、浮気…?
いや、どっちかというと私の方が浮気相手、なのか?
やっぱり、からかわれてただけ?
「…っ、あぁあぁ、」
頭を抱えた私に対して、
山田「やっぱり、今日のしき先輩、変なの……」
と言ったことは聞かなかったことにする。
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橙猫 - このお話すっごく面白いです! アイドルと記者の恋、毎回ドキドキ キュンキュンさせて貰ってます。更新 待ってるので、頑張ってください! (2019年4月4日 0時) (レス) id: cc763a6690 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃 - 続けてくれるんですね!凄く嬉しいです! (2019年3月26日 22時) (レス) id: bd497de31a (このIDを非表示/違反報告)
凛々(プロフ) - あらぁ!面白いのに。もったいないですよ(*´∀`) (2019年3月26日 0時) (レス) id: c22965bb47 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃 - すごく面白いです!更新停止しないで欲しいです…続き楽しみにしてます! (2019年3月25日 23時) (レス) id: bd497de31a (このIDを非表示/違反報告)
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