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*《5》 ページ35

「そりゃよかった、オレも会えて嬉しいぜ」

すぐ近くで、店員さんは太陽みたいな笑顔を見せてくれます。
……すぐ近く、って。

「あ、あの、なななななんですかこれはっ」

「ああっ、暴れんなよ、落ちたらピチューンだぜ」

「……!?」

肩と膝が支えられてるのって、店員さんが、その……いわゆるお姫様抱っこっていうのをしてるからなんですか!?
は、初めてされましたけど……店員さんとの距離が近くて、それってつまり店員さんから見ても私がすぐ近くにいるっていうことで……。
……店員さん、とっても素敵なお顔をしていますね……。

「……ん?何だよ、そんな見て」

「あっ……。
店員さん、素敵だなぁって」

「そーかな……オレはお前の方が素敵だと思ってる」

とくん、胸が高鳴るのを感じる。
頬に当たる冷たい風は、きっと私の顔がほんのり赤くなっていることを教えてくれた。
でもその風と店員さんの体温のおかげで、さっきまで恐怖に満ちていた私の心は落ち着きを取り戻したのでしょう。

ひゅん、ひゅんと風を切る音とともに、私の視界いっぱいに広がっている空は弾みます。
それはまるで、空中を走っているかのように。
下を見ると、小さく見える山と森は少しずつ遠ざかって、向こうに街や建物が見えてきました。

「これ、店員さんが空を飛んでるんですか……!?」

「ん、まあな?」

ぴょん、ぴょんと店員さんは空中を跳んで走る。
弾んでいるような気がしたのは、そういうことだったみたい。

「店員さんはすごいんですね……。
お料理もできるし、お花にも詳しいし、空だって飛べちゃう」

「そりゃあ、次元だって超えられるし、月夜だって駆けられるからな」

「何だか、かっこよくて素敵ですね……」

「……あんまそういう事言うなよ、照れんだろ」

「……ふふっ」

それは、夕焼けのオレンジ色に包まれて。
私たちは、風になって空を駆ける。
そして、怖い気持ちも風と一緒に吹き飛ばされていったのでした。


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愛里(プロフ) - Twitterフォロしたよっ! (巨乳好き説) (2018年9月2日 16時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 初めてのCグスで〆る。 (2017年11月18日 23時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - リリカちゃんきょぬーにしてしまった……。 (2017年11月16日 20時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - コスマル太郎さん» 応援ありがとうございます。丁度マリアさんの次に書く予定でしたので、少々お待ちを。(コメント感謝)(最敬礼) (2017年11月12日 11時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
コスマル太郎 - アダムきゅんとの絡みが欲しいです…←出来ればでいいので!応援してます!頑張ってください! (2017年11月12日 1時) (レス) id: 1e17411a9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レウィシア | 作成日時:2017年11月5日 16時

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