【B】ゆめたがえ。《1》【桜華忠臣】 ページ13
読者のみんなは忘れてたりしないかな。
ここが誰かによって創造された世界であること。
そして、あたいがトリップ能力でこの世界に来たこと。
今、敢えて"読者"っていう言い方をしたけど、あたいがこの世界にトリップしなかったら、あたいもただの"読者"になってたんだ。
「さて、帰って新曲の準備でもしよっかなー」
放課後、この時間が日増しに寒くなってきた。
クリスマスライブが近付いてるなぁ、なんて片隅で去年のことを思い出しながら校門へと向かうと。
「……我を待たせるとは」
「忠臣じゃん!どうしてここに……?」
校門前に、忠臣がいたんだ。
何で忠臣がこんな所に、なんてこの世界ではあまり疑問に思うことはないはずなんだけど、わざわざここであたいを待ってた、なんて言われたらちょっと考えるなぁ。
だって、アリーナのお誘いとかだったら普通何人かで来るでしょ?
一人だったら、控え室で待ってれば良いだけだし……。
「……あたいに何か用でもあるの?」
「…………。
話がある。来い」
それだけ言って忠臣は後ろを向いて歩き出してしまった。
……あたい何か悪いことしてたかな。
……なんて、そんなことないのは勿論分かってる。
忠臣が、一番最初に気付いたんだ。
いや、あたいがぽろっと言っちゃってたかな?
くすりと苦笑いをこぼしながら、あたいは忠臣に着いていく。
(……そういえば、今日はファンの子達が来ない)
いつもなら校門前に集まって、騒がしくて、なかなか帰れないことになってると思ったんだけど。
珍しいこともあるものだなぁ。
空も何だか曇ってて灰色になってるし、これはいわゆる……。
「……嵐の前のサイレント、ってやつかな?」
二人だけで歩く道は、とてもとても静かで。
まるで、夢を見るために眠りにつこうとしている……そんな時間を思い浮かべるような静寂だった。
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愛里(プロフ) - Twitterフォロしたよっ! (巨乳好き説) (2018年9月2日 16時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 初めてのCグスで〆る。 (2017年11月18日 23時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - リリカちゃんきょぬーにしてしまった……。 (2017年11月16日 20時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - コスマル太郎さん» 応援ありがとうございます。丁度マリアさんの次に書く予定でしたので、少々お待ちを。(コメント感謝)(最敬礼) (2017年11月12日 11時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
コスマル太郎 - アダムきゅんとの絡みが欲しいです…←出来ればでいいので!応援してます!頑張ってください! (2017年11月12日 1時) (レス) id: 1e17411a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レウィシア | 作成日時:2017年11月5日 16時