相良くんに一目惚れをした、女の子のお話 (ページ26)

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side相良

……。

まあ、そりゃ来るよな…A…

俺が伊藤たちの前に出るとAは『やっぱり相良くんか…』みたいな顔しやがる

俺は伊藤に300万の請求書を渡した

Aがそれを見て

『相良くん、こういうの、やめなよ』

と言ってくる。

悪ぃけどもう引き下がるにはいかねぇんだ。

Aはこの喧嘩に口出すな。と言ったらAが怒った

本気で怒ってるのは初めて見た、アイツの言っていることは正しい。

そんなとき、開久の1人がAに手を出そうとした

でもその手はAに届かなかった

三橋が来たからだ

自分は剣道部の田中だとか意味わかんねぇこと抜かして正義のヒーローごっこしてやがる

なんでいつもヘラヘラしてる野郎に全部取られなきゃいけねぇんだ

しかもAにベタベタベタベタ触って肩まで引き寄せやがって

俺は相当な目つきで三橋を睨んでやった

Aは肩を寄せられて「大丈夫？」なんて言われて顔を少し赤らめてやがる。

クソが…そんなに三橋に守られんのが嬉しいかよ…

Aと目が合った

はずなのに

フィッとそっぽを向く、しかも三橋の方を

相良「…ｯ…！！」

「ごめん」なんて、咄嗟に謝ろうとした口を手で抑える

なんでだよ、何で三橋の方向いてんだよ

今俺と目合ったろ、なんで逸らすんだよ

相良「おい、三橋ィ…誰の女に手出して…」

と言いかけた瞬間。

三橋は伊藤と軟高の外へ逃げていきやがった

…Aを連れて。

俺は本当に判断を間違えていなかったのか？

智司を蹴落としてまで頭になる必要があったのか、さえも分からなくなってくる

…今すぐにでも聞きたい。

…A…俺の事嫌いになったか？

多分俺は嫌われても別れるなんて…絶対いやだ、むりだ、ごめん、別れたくない

俺の頭の中では

今すぐ謝りたい、だの、行かないで、俺の事嫌わないで、別れたくない。

とか女々しい言葉がズラーーーーっと並ぶ

悪寒がする…A…

相良「俺の事、頼むから捨てないでくれよ…。」