＊《５》 ページ24
「……魔法少女といえば……そうだ、リリカのステッキは」
彼女らに問うと、僕の目の前に青色の光が集まって、そこから例のステッキが現れた。
「倒レテイタ二人ノ近クニ落チテイマシタ。
今ノ"リリカ"ニ渡ス訳ニモイキマセンノデ、一緒ニ此方ニ転送シテオイタンデスヨ」
「そうか……」
リリカの、ドリームステッキ。
あの時彼女は、このステッキと一緒に何を捨てたかったのだろう。
蛍光灯の光を紅く反射する、ハート型の部分をただじっと見つめた。
思い出すのは、初めて彼女と出会った時のこと。
＊
この世界に来ていきなりヒーローにされた僕は、急すぎて何をすればいいのか分からず、最初のうちはバトルの観戦を時々するだけにしていた。
その時よくアリーナに来ていたのが、彼女だった。
《リリカにまかせて！》
大丈夫、いけるよ。
みんなで頑張ろう。
常に味方を励ますようなその言動に、僕もその場に混ざりたいと思ったんだ。
それが切っ掛けだったかな、初めてバトルアリーナへ踏み込んだのは。
その時は、リリカには会えなかったけれど。
でもある日、見つけたんだ。
夜の森の中、一人で蹲って泣いていた彼女を。
《どうしたの、こんな所で。
……嫌な事があったのかい》
《……っく、うぅ……だれ……？》
助けなきゃ、と思った。
僕が戦う切っ掛けとなった彼女に、せめて少しでも恩返しが出来るように、と。
その後僕の家に連れて行って、二人でシチューを作って、色々話をしたっけな。
《さっきね、負けちゃったの。……リリカのせいで》
《……》
《『お前なんかダメなやつだ』『お前さえいなければ』とかって言われてるような気がして……やだなぁってずっと思ってたら、暗くなってきちゃって》
そういえば、そんな事も言っていたなぁ。
きっとその時には既に、彼女の心には闇があったのかな。
結局あの時、僕は彼女を救えてたのか、自信はあまり無いけれど……。
＊
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レウィシア(プロフ) - マルリリさん» わぁ……！ありがとうございます。そう言ってくれる人が一人でもいらっしゃるだけで、私の心はとても救われます。これからも書いていきますので、どうか末永くよろしくお願いします……！（最敬礼） (2017年10月23日 20時) (
レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
マルリリ - ハロウィンの話メチャクチャ面白いというか、全部の話が面白いです！更新頑張ってください！！ (2017年10月23日 1時) (レス) id: 5ef7ab9b35 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - トーク機能を使うことで会話がかわいらしくなるあら不思議。 (2017年10月20日 0時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - まだお話も書いていないのに評価とお気に入り登録が来ていて驚いています……。ありがとうございます。（最敬礼） (2017年10月14日 11時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 雪兎(うさぎ)さん» わぁひ。そう言ってもらえると私もとっても安心出来ます。ありがとうございます……！ちなみに私は全天もディーバもノーガードも持っておりません。← コメントありがとうございました。（最敬礼） (2017年10月14日 11時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レウィシア | 作成日時：2017年10月13日 19時
