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私は元太の家のリビングへと通された




「俺のこと好きって…海人と付き合ってるんでしょ」




びっくりして私は思わずえ!?と言ってしまう




そして少し口篭りながら




「確かに海人に告白されたけど、でも付き合ってはないよ」




そう言うと




「は!?そうなの?付き合ってんのかと思ったー」




はあ、とため息を着くと項垂れる元太




そして思い出したように




「でも海人としたんでしょ。俺、海人が箱持ってAさんの家入っていくの見たし」




そこで私は昨日の海人の話を思い出す




「確かに海人は持ってたよ。でも海人とはしてないよ」




「え、そうなの………?」




「あ、でも1回だけ………」




あの日の夜のことを思い出してつい言ってしまった




「は!?いつ!?」




私は海人とのことを包み隠さず元太に伝えた




すると何かを考えるように頭を抱えていたがすぐに顔を上げて




「今は何も無いんだよね…?その1回だけだよね?」




心配そうに子犬を彷彿とさせるような表情を浮かべる




「そうだよ、もう今はただの友達」




それに、と続ける




「中々踏ん切りつかなかった私の背中を押してくれたのは紛れもなく海人だよ」




「そっか、なんかAさん変わったね」




なんて言うもんだから




「元太も変わったね」




そう言うと




「ねえ、もう今は両思いなんだよね?」




私は頷く




「じゃあ我慢しなくていいんだよね」




そう言うと元太は私を力強く抱きしめてただ触れ合わせるだけじゃない、深く甘いキスをした




「Aさんかわい」




そう言って笑う彼は先程まで見せていた子犬のような顔ではなく妖艶で大人っぽい顔を見せた




「あー今日はダメだと思ってたけどキツいわ」




そう言うなり私を抱き抱えてベッドへと運んだ




私をベッドへと降ろすと優しく服を脱がせる




「今日はダメって言ってもとめられそうにないや」




先に謝っとくね、なんて言う元太




快感に身を捩り、私はシーツをぎゅっと掴む




「声、我慢しなくていいよ」




そう優しく耳元で囁かれる




「まっ、て……やだ…!」




振り絞った声でそう言うといとも容易く私の両腕は頭上で元太の片手に押さえつけられる




「やだ、待てない。俺だって今までたくさん我慢してきたんだよ」




私はそのまま元太へ身を委ねた




その日、激しくでも優しく、元太によって快楽に堕とされた

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作者名:ゆい | 作成日時:2021年8月10日 16時

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