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「こんな時間に、しかもAひとりでゲームとかめずらしーじゃん」
カチャカチャとコントローラーをいじる音が聞こえる
あの子と何かあったんでしょ、という彼には全部見透かされているようだった
私は事の経緯を話した
「え?がち?」
ガチだよ、と言うと
「それはもうある意味告白じゃん?俺を意識してくださいって言ってるよーなもんじゃん」
「そうだよねぇ、、、」
流石の私でも元太がそういう意味で言ってるんだと思った
「何がそんなに気掛かりなの?やさしーんでしょ、その子」
うん、そうなんだけどと続ける
「女遊びしてること?それとも学生だから?」
「う〜ん、、」
海人の問いにすぐに答えられないということは恐らくどちらも引っかかっているのだろう
「Aさ、そんな深く悩むことないんじゃないの?別にこれがラストチャンスってわけじゃないんだし」
「どういうこと?」
「1回付き合ってみるのも有りなんじゃない?」
私はとても驚いた
いつも海人は正しいって思ってたけど何故かこの時は海人が間違っていると感じた
「おーい、A?」
「あ、ごめん、ちょっと眠くなってきたから寝るね!おやすみ!!」
「あ、ちょ、!!」
そんな海人の声も聞こえないふりをしてすぐに電源を落とした
「あれ……………?」
頬を伝う雫が落ち、床のカーペットに染みを残す
そうか、私泣いてるんだ。
一向に止まらない涙
ああ今日はなんだが散々な一日だ
何もかもうっとうしくなって私はリビングのカーペットへ寝転んだ
疲れていたのかいつの間にかそのまま眠りに堕ちていた
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
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作者名:ゆい | 作成日時:2021年8月10日 16時