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とうとう元太との' デート '当日




いつもより少し早めに目が覚めた




んん〜と伸びをしてちょっと気合いを入れて朝ごはんを作ってみた




約束は10時




朝食を食べ終えたが時間はまだたっぷりある




クローゼットに掛けられていた服を出す




昨日悩みに悩んで選んだ小花柄のワンピース




気合いを入れてメイクをして髪も巻いてみる




小さなお気に入りのカバンを準備する




元太お洒落だからな




これで横に立っても恥ずかしくないかな…




なんて思いながら姿見の自分とにらめっこ




そんなこんなで時計は9時40分前をさしていた




よし、と気合いを入れて玄関のドアを開けた




すると




「Aさん、早いね!」




「元太こそ早いね、まだ時間まで20分もあるよ!?」




玄関をあけるともう既に彼が立っていた




楽しみで早く来ちゃった、なんて言うもんだから本当に可愛い




おはようと柔らかい笑顔を見せる彼




「今日雰囲気違うね、可愛い」




可愛い、なんて真っ直ぐに言葉を投げかけてくるもんだから思わずドキッとしてしまう




これは条件反射だ




「いこ」




ナチュラルに右手を差し出してくる元太




慣れてるんだろうなあとちょっとモヤッとしたが私はその手をすぐに握っていた




「ねえ今日どこ行くの?」




「今日はね、俺のお気に入りの場所!」




彼はニカッと笑って




「絶対Aさんも気に入るよ!」




元太の言う『お気に入りの場所』に胸が高鳴った

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作者名:ゆい | 作成日時:2021年8月10日 16時

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