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諦め（おまけ編） ページ38

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如「あーらそう、上手くいったんだ…へ〜？」



『俺何も言ってないけど』



如「いや、たまたま見えたからね…たまたま、偶然」




ドアをちゃんと閉めてなかった君が悪いのよってニヤつかれてカチンとくる。
彼女とのやり取りの一部始終を如恵留くんにみられてしまった。




『俺の後つけただろ』



如「まあ！そんな疑いかけれるなんてかわいそうな俺！」



泣き真似をする如恵留くんを睨み付ける。



如「息子を心配するこの親心がわかんないの？」



『わかんないわそんなの』




あーあ…って溜息つきながらも、良かったじゃんって言われて。

俺自身ホッとしたものもあって、まだちょっとムスッとしながらも頷く。





如「じゃあ今夜はご飯いっちゃって？ちょっとお酒なんか飲んじゃって？いい感じになって海人んちに誘っちゃって？気持ち盛り上がっちゃってるから帰したくない…みたいな？」



『それ以上ベラベラ喋ったら、ほんとにやるよ？』




わー怖い！って騒ぎながら如恵留くんは向こうへ逃げてった。





『…ったく』



溜息を漏らしながらふと振り返ったらスタジオに入ってきた彼女と目が合って、お互いどちらともなく微笑んんだ。

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